エピローグ 静かな終わりと新たな始まり

「やっぱり、こうやってのんびり過ごすのが一番だね」


桜は、学校の屋上でモグと一緒にお弁当を食べていた。異次元の裂け目が完全に閉じられてからしばらく経ち、桜の日常は、以前のような平穏さを取り戻していた。モグとの騒がしい日々も、今ではどこか懐かしく感じる。


「モグ、今日はお弁当を狙わないんだね」


桜が微笑んでモグを見ると、モグはおとなしく桜の隣に座り、穏やかな表情で空を見上げている。これまでのように無邪気に騒ぎ立てることもなく、静かに桜と共に過ごしている。


「ねえ、これからはどうなるんだろうね」


桜はふと、これからの生活に思いを巡らせた。異次元の裂け目は閉じられ、モグたちとの騒動はひとまず終わりを迎えた。しかし、桜はそれだけでは終わらない予感を感じていた。モグと過ごす限り、きっとまた新しい何かが起こるだろう。


「でも、どんなことがあっても、モグと一緒なら大丈夫だよね」


桜はそう言って、モグの頭を優しく撫でた。モグは嬉しそうに頷き、桜に寄り添った。これまでの大きな騒動も、いつしか二人の絆を強くしていた。


「さあ、今日は何して過ごそうか?」


桜は空を見上げながら、これからの穏やかな日常に思いを馳せた。騒ぎは一旦収まったが、モグとの日々はこれからも続く。新しい冒険がいつ始まるのかはわからないけれど、今はこの静かな時間を楽しむことにした。


「まあ、何か起こったらその時に考えればいいよね」


桜は微笑みながら、ゆっくりとお弁当を食べ続けた。モグも同じように静かな時間を楽しんでいる。この先どんな未来が待っているのか、今はまだ誰にもわからない。


しかし、桜とモグの物語は、これからも続いていく――新しい日常の中で、新たな冒険が幕を開けるその日まで。

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桜とモグシリーズ(3)ーモグと桜の最後の大騒動!ー @anichi-impact

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