第1話 鬼さんとね?
side:グラン
「あらぁ、坊や。コレ、ワタシにくれるの?」
「そ、そんなワケねぇだろ!オバさんにあげるくらいならあの兄ちゃん達に渡すッ!」
可愛いわねぇ♡坊や達の夢はワタシの夢よぉ
それにしても、キースが好きならキース×カナタ、カナタ×キース以外にもキース×ショタとかも出来るわねぇ
ちなみにワタシはショタちゃんが攻めなのもアリだと思う派よ♡
「ふふふ、照れなくていいのよぉ」
「て、照れてねぇし、そもそも俺はあんた達に感謝なんかしてねぇからな!」
「とかいって、坊やの手は一生懸命キース達にお手紙描いてるわよ?」
「...っ!」
ふふっ、思わずいじめたくなっちゃう...
...イケない。イケない。やめなさい、ワタシ。これじゃあキースやカナタみたいにストレスに耐えきれなくなっておかしくなっちゃうワ
*
side:キース
母さんは相変わらずだ
どこへ行っても変わらない深い慈愛に、血で染まった暴力の香り
私の偉大なる母様。どん底から救い出してくれた、夢を、生きる喜びを教えてくれた大好きな母さん
...母さんの使命を補助する。それが私の宿命だとしたのならそれ程喜ばしい事は無い
*
side:ミア
10年前、とある町にある家のリビングにてー
「かぁさまぁ」
「なにぃ?ミアちゃん」
「わたしぃ、かぁさまと結婚するぅ」
「ふふ、良いわよぉ。ミアちゃんがその日まで同じ事を思っててその時のワタシが良ければね」
「....かぁさま、ずるい。ボク知ってる、それって絶対その時にとぼけるって!」
「...ミアちゃあん、誰が教えたのかきっちり教えてくれるかしらぁ?」
「ひゃ」
ーくそっ、あまりにイラつきすぎて脳内に閉まってた懐かしい記憶を思い出しちまった
それよりこの糞ガキは母さんに手紙を贈りたいだ?その上にボクに書き方を教えてくれ、と?
ふざけんなッ!ぶっ殺すぞガキが!
*
side:スバル
「へへ、あのオバさんに感謝の気持ちを書いた手紙を送ったらどんな反応するかなぁ」
暗い部屋の中、元実験体の男の子、スバルは右人差し指で鼻を擦りにやにやと笑う
そしてスバルは、意を決したのか立ち上がり手紙を手に持つ
そしてあてがわれた王都の高級宿の部屋のドアノブに手をかけ自分自身を奮い立たせるかの様に小さく言葉を発する
「....そうと決まればあのオバさんの部屋に直行だ」
数分後、グランの部屋に着いた。が、何故か部屋からグラン以外の声が聞こえてきたのであった
「かぁさまぁ、今夜はね?ゆっくりしっぽりボクと寝よう?」
「偉大なる母よ。私はお疲れであろう母様の肩を揉みたいです」
「ちっ...うっせぇな、邪魔すんなよクソアニキッ!」
「妹ミアよ、何故そこまで声を荒げるのだ?母がお疲れなのは分かっているであろうよ?」
「だーかーら、ボクがしっとりぬっとり絡んでぇ、お疲れなのを癒して差し上げるの、って言ってんだろうがああああッ!」
「っぅ....2人とも、今は夜よぉ。ワタシのことは良いから静かに部屋に帰って休みなさいねぇ、?分かりましたか?」
「「は(いぃ)(っ)母様」」
?????
__________
※物語の世界観はネエさんが居ても当たり前な時代なのでキャラが抱くべき忌避感は無いに等しいです
異世界オネエ記 とりあえず小説を書きたい @kuroto1717
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