閑話 ウホッ!ウホウホッ!

「ウホッ!ウホッウホウホッウホウホッ!(やぁ!俺様はカンタ。しがないGorilla gorilla gorillaさ!)ウホウホッ!ウホッ!ウホホホッ!ウホウホッ!ウホッ!ウホウホッ!ウホウホッ!(おっといけね!嬢ちゃんにもらったスカーフをつけるのをわすれてたぜ。)これでよしっと。こいつがねぇと人語なんて喋れねぇからな!」


 フッ……今日の俺様もイカしてるぜ。


「このスカーフを嬢ちゃんがくれた時他のやつの名前を呼んでたんだがすぐに誰かに呼ばれたみたいで返せなかったんだ。まぁ次会えた時にでも返せばいいだろ。すぐな会えるといいんだがな。サカなんたらってやつも悲しんでるだろうし。きっとそいつと話すためにこいつを用意したんだろうに何を間違えて俺様に渡したんだろうな。だって俺様ゴリラだぜ?」

 

「▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓。」

 

「ん?前置きが長い?飼育員のあんちゃんはせっかちだなぁ〜。」


「▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓。」


「わ〜ったよそんな怒んなってカルシウム足りてn……。とりあえず今日あったことを話しゃいいんだろ?」


「▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓。」


「そうだなぁ……何から話すか。よし、まずは出会いからだな!」


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※これより下はゴリラの回想となりますのでゴリラ語ではなく日本語を用いた表現となります。

 

 俺様はあの日も筋トレをしてたんだ。これは日課でさ、こっちも客商売やってるわけだし自分磨きは欠かせないわけよ。観客にみっともない肉体を見せるわけにはいかない。それに筋トレってめちゃくちゃ楽しくてさぁ。ウィリアム・ルーさんの……ゴホンッ!そんな時にふと思ったんだよ。俺様の筋肉ならこの柵歪ませられるんじゃね?ってさ。


 今思えば馬鹿だったなって思ってる。ぶっちゃけどうせ無理だろうけどやるだけやるかみたいなその場の勢いでやってみたんだよ。そしたらさぁ……できちゃったんだよ。


 無理に歪ませた俺様が言うのもあれなんだけどよぉ。もうちょい頑丈に作れよ。まぁいいや、俺様には関係ないしな。で、歪ませちまった俺様はめちゃくちゃ焦るわけよ。だって物を意図的に壊すなんて悪いことだろ?だから俺様はもう一回力を入れて戻しといたんだ。


 その時の俺様はバカだからよぉ……思ったんだよ。これでよし!これなら怒られないだろ!ってな。なわけねぇのにな。ガーハッハッハッ!

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Re:スタート〜元♂な僕とVなボク〜 結城 優希@毎日投稿 @yuuki58837395

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