幸せから《おりた》話
釣ール
陣地をうばい、うばわれて
子どものころにケードロをやったことをある人なら分かるかもしれない。
こちらはもう忘れているが、ケードロは捕まえたり捕まったりするゲームか。
話を変えると
マウントをとる
そのはずなのに誰もそのことを表ではとがめない。
こちらの趣味を馬鹿にしておいて。
やり返すのは
それを先に言わなければなにも起こらなかったはずだ。
だから悪魔だと何度もせめた。
いちど負った傷の重さを教えるために。
そんなやりとりのなかで生き残っても〝幸せ〟はただの問いになるだけ。
腹の中はおたがい分からない。
どうしても。
細く長く続けたかった関係もすぐにとけてなくなってしまう。
そこをぬけた人間がインターネットで輝く姿の裏で涙をながしているらしい話を聞いていま、実感した。
それもただのズレかもしれないのなら何を信じ、何を頼りに生きればいい?
誰も教えてくれないなかでもがいた日々は幸せじゃないんだと相談した相手から決めつけられた。
ならその事実を現実としてとらえるしかないのだろうか?
たのむ。
だまっていてほしい。
気をつかわずにすむ密林で暮らしたい都会で
勝手だからこそ今日も閉じ込められている。
いつかだいじなナワバリを勝手にペンキで塗った人間を
幸せから《おりた》話 釣ール @pixixy1O
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