【短評5】5000~8000字まで/17作品
〖5000~8000字の作品の傾向〗
一発ネタのようなものはなくなり、しっかり登場人物が登場して「怪異」と向き合う作品が多くなりました。この辺からネタや怪異の特異性より、ストーリーや登場人物の組み方が複雑になってきます。ミームをどれだけ解釈して再ミーム化するかがカギとなるでしょう。
1【聞いた話だ/鈴北るい】ホラー:5,138字
https://kakuyomu.jp/works/16817330661658116697
〇祠を燃やしてから襲ってくる怪異と戦う家族の話です。
☆一体何の話なのか、与太にしては詳細な話が気になるところであります。なんと祠壊しブーム以前の作品なんですけど「壊したんか爺」「霊能者」という属性が出てきていいですね!
2【因果→相関/目々】ホラー:5,210字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086546782837
〇君死ぬよ叔父さん視点で、祠を壊したことを気に病む甥と話すという話です。
☆真相はわからず、ただこの後よくないことが起きそうだという予感だけがビンビンする素敵な祠壊しでした。あと叔父さんが素敵です。
3【森の中にて、『お菓子の祠』を見つけました/黒澤カヌレ】ホラー:5,337字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086663248415
〇祠を食べて異界へ迷い込んでしまった男の話です。
☆食べて破壊というのも面白かったのですがその後の展開も興味深く、日常が少しずつ浸食されていく恐怖のようなものをひたひたと感じて面白かったです。
4【サンノカ様の祠にて/雑句】ホラー:5,525字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086970612289
〇生贄になった姉の頼みで祠を壊す弟の話です。
☆因習村ものとして奇をてらっていないのですが完成度が高く、登場人物の心情をクローズアップして祠を壊す動機に共感を持たせることで作品全体から哀愁が感じられてよかったです。
5【ほこらこわしたんか/卯月二一】ホラー:5,968字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086748038522
〇異界に迷い込んだ主人公とおじさんが元の世界に帰ろうとする話です。
☆並行世界の因習村と祠壊しの融合です。おじさんがキーマンとなって主人公を導く展開がいいですね。そして無事に帰れることを祈ります。
6【祠を壊しただけなのに/秋犬】ホラー:6,057字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086470650804
〇中学生が祠を壊したら怪異が出てきた話です。
☆主催者の拙作です。祠壊しメンツに加えて一応どんでん返しがあるので是非読んでください。
7【祠裁判〜あの祠、壊したんか!〜/@moyasai】現ファン:6,068字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086711458023
〇祠を壊してしまったので神様と裁判をするという話です。
☆裁判という交渉により誰も傷つかない結末を迎えるのは、祠壊しというジャンルの新たな試みです。途中でさぼる兄ちゃんをとても応援したくなりました。
8【「そんなクソ祠、早速明日にでもぶっ壊しにいきましょ!」/埴輪庭(はにわば)】ホラー:6,621字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086647895809
〇インチキ除霊師の助言で祠をぶっ壊しに行く男の話です。
☆インチキアドバイスですが、祠を壊すことで祟りから解放されるという珍しい祠壊し文学です。登場する神も特色があり、異彩を放っています。
9【因習村に突撃して祠壊したったwww/いぬきつねこ】ホラー:6,899字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086658954590
〇罰当たり配信者が祠壊しを配信をする話です。
☆盛大な罰当たり祠壊しかと思えば、二転三転していく話に心が躍りました。全体的にじめっとしたホラー要素が漂っていて面白かったです。
10【忠告/沈丁花】ホラー:6,906字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086702063627
〇レポートのために海の側の祠を見に行ったら壊してしまった話です。
☆怪異がすごくいいし、祠と言えば山の中にあるところを海に持ってきたのも印象が変わってすごくいいです。軽薄青年もいいキャラでした!
11【祠を壊してしまったかもしれない/いぬきつねこ】ホラー:7,050字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086722967915
〇祠を壊したと因縁をつけてくるネット怪異と、それに立ち向かう兄妹のお話です。
☆祠壊しとしてもいいのですが、祠を祀ることで神を味方につける強さも本作は備えていていいですね。妹を守る兄が最高でした!
12【祠壊したら災害起こす/祐里】現ファン:7,282字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086759659956
〇祠をうっかり壊してしまった男と村長と龍神様のほのぼのしたお話です。
☆祠から飛び出してきたのが害なす怪異ではなく恵みの雨を降らせる龍神、というのが祠壊しとしては異彩を放っています。掛け合いが楽しいお話でした。
13【祠と墓/創代つくる / 大説小切】ホラー:7,303字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086558935316
〇肝試しで祠を壊してしまった少年たちの話です。
☆祠を壊してしまった「責任」からが重く、とても寂しい気分になりました。祠というより、「祀る」ということの意義について考えたくなるお話でした。
14【A curse of Hokora/八文啓】SF:7,329字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086660682355
〇爆撃された祠が報復したのではという報告の話です。
☆大真面目な話なのに、因習や陰謀論的な話が絡むと少し滑稽で面白かったです。科学と異教の垣根を超えたホコラの報復が精密で何かに使えそうだと思ってしまいました。
15【廃社/すらかき飄乎】ホラー:7,346字
https://kakuyomu.jp/works/16817330662296655572
〇壊れた祠の側にあった新聞紙の中身にまつわる話です。
☆主人公の鬱々とした心情や不穏な情景描写の連続に不安を感じるホラーです。苔むした神社のじめじめした描写は読んでいて気分まで暗くなってくるのがよかったです。
16【誰が祠を壊したか/ガラドンドン】ミステリー:7,460字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086561584594
〇祠壊しオールスターで送る、犯人探しのミステリーです。
☆祠壊しで真面目なミステリーが来ました。破壊方法に破壊の動機、そして怪異の理不尽さなどに深く浸食されている百々丘ミームがいい味出してます。
17【お前その祠を武器にしたんかぁぁぁぁ!!/未録屋 辰砂】現ファン:7,777字
https://kakuyomu.jp/works/16818093086552787790
〇祠を武器にして戦う女と祠壊しオールスターメンツのVS怪異譚です。
☆祠がパワーアップしたり途中で実況が出てきたりとトリッキーな祠壊しでありました。オールスターメンツもいい味だしてますね!
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