ダンジョンマスター?

『我が名はオーストン!このダンジョンの守護者である!

我に勝てば新たなマスターとして認めるとしよう!』

「イヤイヤ!ダンジョンマスターとか要らねえし!別に支配とかも考えてねぇし!」

『だがこの先は通さん!』

「そうかよ!じゃあ戦えば良いんだな?どいつもコイツも脳筋バカばっかし!嫌だ嫌だ!」

『では参る!覚悟せよ!』


話せる知能があるなら少しは考えろよ!

魔人を放っておいて馬鹿か!

ダンジョンマスターって馬鹿で愚かなのか?くそっ!

頭に来る!さっさと片付ける!


【グラビィティション】

【包囲結界】【圧縮】


グシャクシャ! グッグッグワッシャ!


『ククク!それ程頭に来たのか?』

「こっちは正式に魔人を始末してるってのに邪魔ばかりしやがって!」

『ダンジョンの管理者なら魔人等排除対象だがな?何故放っておいたのか?』

「だから頭に来てるんだよ!

守護者なら守護しろよ!」


開いた扉へと進むと綺麗な部屋で応接室?みたいな┅┅


『ようこそ 新しいダンジョンマスター! 私がダンジョンマスターです』

「ホムンクルス┅なのか?」

『ハイ ホムンクルスNo.01です』

「┅┅┅┅Noって┅┅はぁ~ガルーダさんの失敗作だな」


『何故それを?┅┅┅』

『ライトよ?こやつ変な魔力とおかしな匂いだな?』

「ああ┅┅人形だよ、神が作った人形、出来損ないなんだ

創造神が人を創ろうとして出来たのがソイツ

そいで思うように創れなくてヒト族になったんだ」


『それは世界樹から聞いた事があるな┅┅神が創りたかったのはヒューマンだったか┅┅』

「ああ┅ソイツは変な人形で能力も与えてるらしい┅

まぁこの星では雑用係として使われてる奴だ」


『詳しいのですね?アナタがヒカル タチバナですね? アフロディア様からの指令が来てます

アナタ様の従者として従えと 』

「やれやれ┅┅こんなお荷物を与えるって?アフロディアの奴!なんで押し付けるかな?

ホント迷惑だよな┅┅」

『ククク┅良いではないか?お主好みではないかな?クフフ』

「バ、バカな!そりゃ美人でスタイル抜群だけど人形だぞ?

そんなダッチワイフなんて┅」

『ダッチワイフ?』


「イヤイヤ!まぁいいか┅┅で?コアはどうしてる?じゃなくて!なんで魔人を飼ってたんだ?」

『あの者達はガーディアンに勝てずたむろしてたのです

ご存知の様にガーディアンはあの場所からは出れません』

「そんな事だと思ったよ┅

でもマスターなら手を打てたんじゃないか?」

『対策すれば一時的にダンジョン封鎖しないとできません

その為にコアも力を貯めてる最中でした』


フム┅┅確かダンジョンコアは各地のコア共繋がれる?だったな

そうするなら魔人を排除するのも?┅┅


「なぁNo.1?ダンジョンコアって繋がってるよな?」

『ハイ コア独自の繋がりがあります この星全体のダンジョンコアと交信が可能です』

「それなら現在の状況は魔人達が各地のダンジョンで悪事を画策してるんだ、ここのコアから魔人の排除を頼めるかな?」


『可能ですが?』

「じゃあさ?さっきの方法で魔人に対抗出来るモンスターで始末しないか?」

『ご命令とあれば』

「よし!大陸中のダンジョンで始めてくれ、魔人なんてのは絶滅させないとだ!」

『畏まりました このダンジョン以外全てのダンジョンで始めます』


これでかなりの数が減らせる┅

後は市中に潜む奴等だな┅┅

ここは隠密部隊と精霊達に頑張って貰おうか┅


『オーストンダンジョンはお主がマスターとなったんだ、好きに造り変えたらどうだ?』

「それはまだ後だ、魔人排斥が終わったらコアに頼む事にするよ

じゃあ挨拶するかな┅┅」


部屋の奥がコアが設置された場所らしい

二重の結界に守られ安置されてる


«マスターライト様 早速命令を承りました 異物の排除 感謝致します»

「どうも┅┅コアかぁ┅デカイな」

『あんな物だろ?それよりここに転移ポイントを置いとけ』

「ああそうだな┅はぁ~そうだ!こうなりゃこのコアに名前付けとくかな┅」

『名前?酔狂な┅』

『マスター?私も名前が欲しいです┅┅』

「はっ?ホムンクルスかぁ┅確かに名前あったが良いか┅」


コアはこのオーストン産まれ?かな?┅じゃあ俺に因んで地球の名前で良いか┅┅┅アースとか?

ホムンクルスは女型だから┅

アステアで良いかな?


「コアの名前はアースでNo.1はアステアで良いか?」

«アース┅┅アース┅┅アース!»


グラグラ!グワァァン!


「ちょ!なんだこの揺れは!」

『クッ!コアの仕業か!』

『ウフフ♪コア┅アースが喜んでるようです わたくしも┅┅』


喜んで地震って迷惑だぞ!


「治まったか┅って!俺からごっそり持って行くな!」


お決まりの魔力とマナに神気まで持って行きやがった!

ちょっと目眩したじゃないか!


『これからはアステアとしてライト様に従います 従者としてなんなりと┅┅これより覚醒睡眠に入りますので┅┅後を頼み┅┅ます┅┅あっ!┅┅』

«私も同じく暫く眠りにつきます

目覚める迄はダンジョンを閉鎖致しますので┅中の者達を強制排除します┅┅»


おお!眠りに入った┅┅

強制排除?じゃあ?冒険者達を吐き出すのか┅┅


『ククク!外に出たらあのギルド長とか騒いでるだろうな

この者はどうするのだ?ここに置いておくのか?』

「ダンジョンは閉鎖だし俺も改造したい事があるから連れて行く方が良いかな┅┅」

『目覚めたらどうなるやら、ホムンクルスがどう覚醒してどう進化するか面白そうだ』

「進化か┅┅もしかしたらヒューマンとかになるのかな?

ガルーダさんが目指したのが進化で叶うかも知れないぞ

取り敢えず仕事は済んだ、帰ろう」


驚いた┅┅人形と思ってたら!

なんだよ!人と同じ造りじゃん!柔らかいし┅┅綺麗な顔だ


転移して家へと帰った┅┅

帰ったが?なんでだよ!



「誰なの!また引き込んだわね!」

「可愛い子じゃない?どこの子かしら?」

「なんで眠ってるの?」

「なんだかおかしな雰囲気の子ね」


「この子はアステア、ホムンクルスだよ、オーストンダンジョンのダンジョンマスターだったんだ

俺達で魔人を成敗してコアの所へ行ったら俺と交代したんだよ

そして彼女は従者として俺に仕えるんだってさ

今はダンジョンも閉鎖状態だよ

コアに名前付けたら覚醒睡眠に入ったからな

ああ、コアの名前はアースにしたよ」


「「「「アース!名前!」」」」


「はぁ~全くなんで名前を?」

「変な事をするのね?コアって石でしょ?」

「今に始まった事じゃないわね、ライトの好きにさせたら?」

「そんな事よりこの子はどうするの?」

「目覚めてから考えよう、でも大事な事を言うとアフロディアからの頼みなんだよ

ダンジョンマスターに会えって言われて会ったら俺の従者だってさ、だからそのつもりで頼むよ」


「アフロディア様からなら大事に面倒みないと駄目ね、起きたらどんな子か分かるでしょ」

「ホムンクルスで長い事ダンジョンにいたのよね?きっと凄い能力よね~楽しみ♪」

「これは珍しい事よ、ホムンクルスなんてこの世界では初めての存在なの、女神様からの贈り物として扱わないと┅┅」


アステアの存在はこれからどうなるのかな?

俺としては1人の女性で良いんじゃね?

とにかく常識と生活習慣とかを教えないとだな┅┅


「ちょっと【葉隠れの里】へ行ってくるよ」

「この子の事は任せて、私達でお世話するから」

「うん、頼んだよ

アステアは何も知らない子供みたいなもんだから、それと食事とかも初めてじゃ無いかな┅

まぁ宜しく頼んます!アハハ」


【葉隠れの里】ここは引き入れた暗部達の住む場所なんだ

彼等は王都近郊に土地を貰い一族で住んでいた

それを丸ごと引っ越したから場所かねぇ~


それでドワーフ族達の集落隣にしたんだ

ドワーフ集落も纏まり住んで村が出来てたからね

その隣村と言う訳だ、暗部を隠密部隊としたから忍者!


統領を半蔵門と名を付け他も有名な名前を与えた

だって彼等は番号が名前だったんだよ┅┅┅酷い扱いだ


総勢300人にそれらしく名前を付けて喜ばれたが疲れた┅┅

面白い事に魔力とかは何も取られなかった┅┅┅魔物じゃねぇし!


ジュウベイとかサスケとかシノブにキキョウとかね~♪

女性は子供を入れて80人で男衆は子供込みて220人と男が多い

何故なら女衆はこの男衆達とは結ばれない

仕事柄親しみを持たないらしいんだよ


そして女暗部はくノ一らしく潜入捜査で体を使うから中々そう言う関係は無理だとか┅┅だよねぇ~


その潜入捜査は止めさせ対象が女性の時に活躍して貰う事に変えた

ダカラ!まだ潜入捜査の経験無しと有りとに別けて住むようにして俺の配下と言うか褒美がアレとなる女性達はなんでか喜んだんだ?

┅┅┅┅┅解せん!


そして喜んだのは男衆達もだ、身近に嫁候補が出来た訳で一生独身を覚悟してた奴等は鼻の下を伸ばしたってさ~♪


子供達が育ち変わって行くだろう

でも素質が有る者は幼い時から訓練され隠密部隊として育つんだとか┅┅意思尊重しなよ!必ず!


「かつてから頼んでた魔人の事だけどダンジョンは済んだよ

後は紛れてる奴等の処理だ、貴族に化けてる奴や商人だな

精霊と妖精に調べて貰って分かってるのがこの連中だから処分して欲しい

難しい相手はこっちで処分するから無理はしないで欲しい」


「お頭?その難しい奴とは?」

「なんでも魔人の中にも階級とか有るらしく高位の魔人はかなりの強者らしいんだ

頼む相手はその高位を外した奴等で隠密部隊で処分出来ると判断したよ」

「では我等の威信にかけて達成致します!」


高位の魔人は伯爵と侯爵に化けてる3名┅┅これは直ぐに処分する

後は対した事が無い奴等だから大丈夫だろ

女部隊は上手く交代して仕事してるみたいだ┅┅はぁ~

相手するのは良いけど熱が┅┅


女部隊の褒美は俺との営みで定着して楽しみにしてるらしい

給金は統領から毎月支払われるがそれとは別に交代帰還したら毎回せがまれるとは┅┅良いけど┅


彼女達は俺との子か出来たら引退して子育てに専念すると決めたそうだ

その場合は認知しないで欲しいと頼まれてる

自分等の今までが汚れてるから認知なんて申し訳ないと言われた

それは嫁達にちゃんと話してある


彼女達も納得して切り離して仲良くすると言ってくれたんだ

女部隊の彼女達も嫁さん達に申し訳ないと思ってたから喜んだんだんだ、隠さず話し合えば理解されるものだ┅┅┅異世界だから?


事にあたる場合に魔人相手に複数人でと念を押した

3人で仕留め10人で1人の魔人を相手する事にしてる

安全第一!死ぬ事を許さない!

この里ではそれが決まりとした!

死ぬなんて絶対駄目と誓約して貰ったんだ


「お頭に拾われこんな幸せを与えて貰い嬉しいですぅ~アッア~ン♪もっとぉ~アッハァ~ン♪」


だ!そうですよぉ~♪



『ライト?あの魔人とかもう見当たらないよ、これから何をするのかなぁ~♪』

「騒動が済んだら世界樹に会いに行くよ、約束だからな

シルファは知ってるんだろ?」

『ええ!世界樹様とは良く話しに行くわよ、案内してあげるわ』

「その時は頼むよ」



アイツ等も行くのかな?

多分行くだろう┅┅ゲート建てないとな┅┅




オーストン国は男爵領地、伯爵領地に侯爵領地が合併してシャルタン王国とは距離を置いた

まだ混乱と復興中の王国は政治が行えない状態でゴタゴタしてる

最大の脅威は無くなり魔国も前の様に落ち着いてきてる


だって寒冷地が豊かな大地となり国として栄える事が確約されてるのだから


アステアは目覚めたかな┅┅



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7人目の召還者?いえ転生ですが? 姫野 りぉ @1959rio

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