不穏な魔人?怪しい┅

«パパ?»

«リリはリアナ達と一緒にいなさい»

«パパと一緒はダメェ?»

«うん、ちょっとお仕事してくるから大人しくしてるんだよ»

«┅┅はぁ~い┅»


「リアナ?悪いがリリを頼む、それと俺は皆とは一緒に行けない

そしてダンジョンから出たが良い、これからヤバイ事になると思うから」

「どうして?さっき言ったでしょ?みんな一緒に行くって」

「これからは俺の仕事なんだ、それにみんなを守りながら戦うのは無理なんだよ

俺は1人でも痛い思いをして欲しくないからな」

「守らなくて良いわよ!それくらい私達は覚悟してるもの!」


「リアナ!お辞めなさい!ライトは優しく言ってるけど私達が足手まといで邪魔なの!

誰かを庇いながら戦うのは格下やザコなら簡単よ、でも相手は魔人、何をするかわからない相手に向かうのに余計な重しは不利だと分かりなさい!」


あちゃぁ!母さんハッキリと!

まぁ遊びじゃ無いんだし、状況判断を把握しないとダンジョン攻略とか危ないからな

相手は未知の魔人でかなりの魔力を放ってる

ザコでは無いんだ!


「魔力感知では11体の魔人を確認したんだ、盗賊とかなら問題無いけど相手が相手だからね

これだけ多いと町に潜んでるかも知れない魔人が要るかもだよ

隠密部隊や精霊達に警戒して貰わないと┅」


「分かったわ、じゃあ戻って精霊ちゃん達と探してみる」

「それなら妖精ちゃん達もね!」

「ちょっと待って、リアナとビアンカは精霊や妖精が見えるの?」

「うん♪正しくはライトと結ばれたら見えて話せる様になったの♪流石にライトみたいに触れる事は無理よ、恐らくミレルバも同じよ♪」


「えっ!私も精霊や妖精が見えるの?話せる┅┅」

「すこ~し詳しく話しなさい?」

「あのね┅そのぉ┅ライトと結ばれたらライトの能力が染み込む?と言うか受ける?みたいな?」

「ライトと結ばれたら能力の付与が受けられるのよ

ミレルバも彼と結ばれたから能力が移ってる筈よ」


「ずる~い!アナタ達ばっかし!そんな良い事!ライトちゃん!私も精霊ちゃんや妖精ちゃんと仲良しになりたいわ!

良い!これから3人のあの子達もそんな美味しい事が受けられるののに私だけ除け者とか駄目よぉ~!モゥモゥ!」


「いや!そ、それは┅」

「お仕事終わったらゆっくりお話ししましょうね?」

「┅┅ハイ┅」

「もう!そんな事ならもっと早くライトちゃんと結んでおくんだったわ!私とした事が┅

これからは他の嫁達より多く相手して貰うわ♪取り返さないとね!ムフフ♪」


うわ~!引くわぁ┅┅母さん?

イヤイヤ┅サリーさんかぁ┅

どうする?はぁぁぁ~


『ククク┅話しは済んだようだな?では行くぞ!』

「ああ┅最下層80階層だな」

「うん?80階層が最下層なの?」

「コアは82階層みたいだよ、81階層がガーディアン部屋でコアを守ってる

このダンジョンにはダンジョンマスターが存在してる

長い間40階層ぐらいしか攻略してないから80階層辺りで止まってるけど本来は100階層のダンジョンコアらしいんだよ

魔人達はそのガーディアンに阻まれてコア迄は行けてないって所かな」


「じゃあそのガーディアンはとても強いって事ね?」

「100階層のコアだから魔力が相当みたいだ、強力な守護を造って守られてる」

「ダンジョンマスターが優れてるとも言えるわね」

「そうだね、じゃあ行ってくるよ」


シロと転移して79階層へと┅┅



「ねぇねぇ?ライトちゃんの何が染みると能力が貰えるの?」

「「「そ、それは┅┅┅」」」

「もぅ!小娘じゃ有るまいし!はっきり言いなさい!

夜を共にしたんでしょ?そして結ばれたからその染み込むのがアレなのね?」

「ハイ┅そのぉ┅ライトは凄くって何度も┅」

「ええ┅何度もだから私┅身が持たないと言うか┅腰が抜けて┅」

「アレは凄かったわ┅初めてなのに何度も気を失いそうに┅」

「へぇ~ゴクリ┅じゃあライトはアナタ達を何度も攻めて何度も果てるのね?┅ジュル┅そう何度もなのね┅┅フフフ♪」


「ビアンカと2人だけの時は体が持たなくて相手をするのが大変だったけど今はミレルバが加わったから幾らかマシ?と言うか┅」

「うん┅それにミレルバと勇者3人も加わるから大丈夫かな?なんて┅」


「それはきっとあの子は絶倫とか持ってるわね」

「いえ┅┅そんなもんじゃ無くて┅今は性大帝って称号を┅」

「性大帝?何よそれ!過去に1人だけその称号持ちが確か┅そうそう!嫁100人だったわね!

側室とか妾とかもいて総勢1000人よ!

ライトがその称号持ちならたった6、7人じゃ物足りないでしょうね┅┅私を入れても8人┅まだまだ増えるけど相手をする時間が無いわね┅」

「それは問題無いけど?だってライトには空間部屋が有るから夜の営みに時間は掛からないの」

「空間部屋?何よそれ?」


「なんか神様から貰ったって、異空間の部屋で中は時間が止まってるの、マジックバッグと同じよ

その中にいると何時間居ても外に出たら入った時間なのね?

だからいっぱい愛されても外に出たら時間は経って無いから」

「ゴクリ┅じゃあアナタ達はその空間部屋で長い事イチャイチャして堪能してるのね?

どれくらいなの?」

「う~ん┅1時間くらいして気を失ってまた1時間くらいして気を失ってを何度か┅┅」

「「私も┅┅」」


「はぁぁあ?じゃあ気を失う程堪能してるのを何度もなの!

ゴクリ┅┅そりゃ身が持たないわね┅ジュル┅はぁはぁ┅

何時間もグチュグチュして┅

でも部屋を出たら時間は経って無い!凄いわね!

じゃあ何人でも相手出来るじゃ無いの!まるでライトの為に神様が与えたハーレム部屋じゃない!

┅┅私も心置きなく堪能出来るのね┅┅フフフ♪最高♪」


ライトは知らなかった┅┅

サリーにハーレム部屋が知れた事で嫁を次々に持たされる事になろうとは┅┅






◆ダンジョン79階層


「なんか寒気がするんだが?」

『武者震いか?まぁ良い、敵は先へ進めずにおるのだな?』

「ああ、どうやら先に強敵がいるみたいだ、さて┅┅

一気に始末するか?それとも様子を見ながら┅┅」

『何を馬鹿な事を言ってる?

他のダンジョンも魔人が潜んでるかも知れんのだ!

サッサと始末して他に行くぞ!』

「それもそうだね、じゃあ行くかな?」


転移して80階層に現れたら魔人達が酒盛りしてた?馬鹿か?


『グフフ!ダーマン様はほんに好きじゃな?グフフ!』

『良いでは無いか!久しぶりのヒト族の女だぞ?

我もあやかりたいものだ!ガッハッハ!』

『しかし女だけの冒険者が多くて助かるな?選り取りみどりじゃぞ?グフフ』

『そうだな?毎日致すと腰がな?グフフ!しかしヒト族の女はやりがいが有る、直ぐにヒィーヒィーと悦ぶとはなぁ、しまいに腰を振ってせがむ、好き者が多いとはな!ガッハッハ!』


『ダーマン様も3人を相手に楽しまれておるがどっちが楽しんでるのやら?グフフ』

『そうだな!ありゃ女が悦んでるだけじゃ無いのか?ガッハッハ』


ふむ?魔人様は楽しんでるようだな?冒険者の女性ってのは確かに肉食だが?まさか魔人様のでよがるとはななぁ┅┅

なんか馬鹿馬鹿しくなって来た┅

ガーディアンに任せて良くね?

お互い楽しんでるなら┅┅



『それで?我等魔人族の国を作る計画はどうなった』

『先ずさこのオーストンを征服して辺りの貴族領地の掌握だな

最終的に王を討ちこの国を我等の国とするのだ

各地に配した者達は既に領主に化けてるぞ』

『幾つだ』

『まだ下級貴族5つだが時期に侯爵とかも手中に収まるぞ』

『フン!ヒト族等に我等が化けてるなぞ分からんだろう

ジワジワと攻めれば良い、それまでは楽しむぞ!ハッハッハ!』



やはり録な事は考えない連中だったか┅┅


「イヤァ!ヤメテェ!┅ガハッ!」

「イヤイヤ!イターイ!┅」

「殺して!┅もう┅殺して!」

『泣け!叫べ!良いぞ!良いぞ!そのあえぎが我のコレを満足させる!ほれ!突いてやるぞ!』

「ギャア!┅┅」



なんだよ!喘ぎってのは悲鳴じゃねぇか!そりゃ魔人相手に悦んだりしないか┅┅スンマセン



「おい!良い所を邪魔する!」

『はぁ?なんだ!』

『ククク!愚かな者よ!ワザワザ死にに来たとはな!』

『まったくだ!折角美味しい酒と女を楽しもうとしてたのに!な!とっとと死にやがれ!』


魔力が膨らみ階層が痺れる程だ

そして静かに手を掲げ魔法が放たれる


【スペシュウム】!


ビーム光線が魔人達に降り注がれると爆発しながら弾け飛ぶ!


『『『『『『ギャア!』』』』』


光線を右へ左へと振り全てを消し去る


『ライトよ┅┅これでは我の出番が無いではないか!

それにダンジョンも壊すつもりか!バカタレ!』

「いやぁ壊すつもりは無いけど┅」

『なんだ!┅┅お前ら?』

『クク┅あれは我が獲物としよう、お前は女達を助けろ!』

「仕方ないなぁ、じゃあそれで」


シロは駆けて魔人を狙う!

魔人も察知して魔法を飛ばす!


【壊滅風斬】!


風の刃がシロを襲う!

しかしそれを交わし余裕で接近戦を挑む!


魔人は魔法を撃とうとするが次々に繰り出される爪の刃を交わすのに精一杯!


『こしゃくな!ならばこの刃を受けて見よ!』


魔法を諦め魔剣を持つ魔人!

そこにシロの魔法!【ウィンドショット】が襲い掛かる!

単発ではなく次々に放たれるウィンドショット!

それを魔剣ではらうが間に合わない!┅┅┅ズシャ!パシュ!


うっ┅ぐぐっ┅

痛みを堪え剣を振るが力が入らない魔人!

そして鋭い爪が魔人の首を跳ねる


ズシャシャーン! ゴロン


首が落ち静かに倒れる魔人┅


「もう大丈夫だ、助けに来た!」

「うっ┅殺して┅こんな体じゃあ┅」

「┅┅ううっ┅死んだがマシよ!」

「いやぁ!イヤ!イヤ!」


犯された女性達はそうなるか┅


「助かったの?┅」

「┅┅ううっグスッ┅エエ~ン!」

「もう嫌な思いはしないのね┅」


まだ餌食になって無い女性は落ち着いてるかな┅


どうしよう?問題はあの3人だな


「アナタ達?生きてりゃどうにかなるわ!だから死ぬなんて思わないで!」

「そうよ!ゴブリンじゃ無かったのよ、辛いでしょうけど死んだら後悔だけよ?生きるのよ!」

「アナタ達は何もされなかったそう言えるのよ!

私達はもう┅┅全て失ったの┅」

「そうよ!アナタ達も犯られたらそんな事を言えないわ!┅

何よ!わたしは!わたしは┅┅」


無害と実害の被害者の違い┅

こればかりは難しい┅

なんと言ったら良いのか?

これが性犯罪の恐ろしさ┅

一生残る思いは拭えないんだ┅

幸せになれる事は少ないだろうが全てを包む相手に巡り会えたら?

それも気休めだろうな┅


ずっと心に残るキズとして死ぬ迄抱え生きるのは辛いだろう┅┅


俺には何も言えない┅┅


6人の女性達を転移陣で地上へと送り後は衛兵か冒険者ギルドに任せるしか無い

こればっかしは┅┅┅┅くそっ!


『どうするのだ?ダンジョンマスターに会うのか?』

「会えってのがアフロディアのご用命なんだよ」

『そうか┅では行くぞ!』


やれやれ、82階層へ転移しますか

┅┅┅┅┅?


「あれ?転移出来ないぞ?」

『フフ!そう来たか!ならばガーディアンを倒さねば進めんのだな?面白い!倒しに行くぞ!』

「転移魔法を遮るとは┅┅ダンジョンコアの仕業なのか?それともマスターなのか?」

『会って聞くが良い!今はガーディアンとの勝負だ!クフフ!どんな奴か楽しみだ!』


この戦闘狂め!魔人が勝てない相手だぞ?どんなに強いか┅┅


81階層に出ると?┅┅


ドラゴンかよ!はぁ~


【ダンジョンガーディアン】

ダンジョンコアを守る為に生み出された守護者

様々な守護者が存在する

騎士だったりモンスター等

在野の存在より強く能力も多く携えてる


このオーストンダンジョンの守護者は【ブラックドラゴン】



『久しぶりのトカゲか!クフフ!我の爪で仕留めてやる!』

「シロは下がってて」

『何を言うか!あれは我の獲物だぞ!我が戦う!』

「駄目」

『イヤ!しかし!』

「駄目」

『くそっ!何故だ!我の楽しみを!』

「駄目」

『┅┅ふん!知らん!』


はてさて┅┅守護者を倒さないとマスターに会えないんだよな!

生意気なダンジョンコアだな!

お尻ペンペン!しないとだ!




ブラックドラゴンとの戦いが始まった┅┅

そして魔人達の企みが国中に知られ広まって行ってるとは┅┅


発信源はオーストン町、そして隠密部隊が王宮に知らせた事で一気に広まったのだ

冒険者ギルドもその知らせを広めシャルタン王国に再び恐怖と戦慄が走ったのだった┅┅






『フフフ♪アフロディア様の使者とはどの様なお方でしょうか?

タカシ様と同じ異界の者?

あのお方と変わらぬお方なら始末したが宜しいかと┅┅クフフ』



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る