魔人狩り指名依頼

「ライト様!冒険者ギルドからの要請です!」


朝から馬で駆けつけたミハエルが飛び込んで来た┅┅騒がしい!


それで朝食を済ませギルドへと行くと待ち構えてたマチルナさんに抱き付かれギルド長室へと運ばれたんだが?


う~んやっぱり大人の女性の香りと豊かなおっぱい♪

お尻も良いですなぁ~♪

潤んだ瞳でジットリ見られ思わずキスしてしまいそう~♪

ゴホン┅┅


「やぁ来たな!まぁ座って話そうかの?」

「なんだよ朝から」

「いやな?お前さんに指名依頼だ

なんせSSS級冒険者だからな

他に適任者がおらん案件だぞ」

「だからD級で止めたんだよ」

「そう言うな、これは町としても重要案件だからな?

本来なら王宮辺りからの依頼なんだがシャルタン王国とはアレじゃからな?」


「国が絡むって事か?」

「そうだ!実は先の戦争で多くの魔人が参加してただろ?

その残党が悪さをしてると言うのだ、主にダンジョン内でだが最近町にも出て暴れてるらしい

闇ギルドを牛耳って酷い事をしてるんだよ

この町はそんなもん入れぬがダンジョンは別だ

3つのダンジョンに紛れてるやもしれん

そこでだ┅お前さんに3つのダンジョンを踏破して欲しい

そしてダンジョンマスターになれ!良いな!」


「命令かよ!はぁ~オーストンダンジョンにはリアナ達が良く入ってるぞ、大丈夫なんだろうな?」

「彼女達はまだ50階層辺りよ

それでも最奥踏破者よ

今はアナタの母さん┅いえサリーさんも一緒に攻略に励んでるわよ」

「はぁ~俺と母さんが親子じゃ無いって町の人達に知れ渡ったけどね、やりづらいのは確かだよ

町の安全を考えたら確認は必要だよね┅┅わかった引き受けるよ」


「そう言うだろうと用意してた、これが依頼書だ

それとなるべくこの大陸に潜む魔人を退治してくれ

ギルドも動いてるが魔人に敵う冒険者が少なくてな┅

多くの冒険者が殺られてるんだよ、それもA級とか高い等級連中ばかりだ、歯がゆいものだ┅」


魔人かぁ┅とんだ置土産だな

これは俺にも責任の一端が有る事だ、ダンジョンを片付けたら旅でもして始末するか?┅┅


「ねぇ?ライト君?今夜私の家で

相談しない?ダンジョンの事とか┅┅ウフフ♪」

「マチルナさん!そんなにくっつかない!」

「良いのよぉ~ライト君ならこの胸とか揉んでも┅┅こうよぉ┅」


手をおっぱいに!そんなぁ!

差し込んで直になのぉ~♪

柔らかい┅┅モミモミ


「アッア~ン♪上手ね?こっちはココへ┅」


駄目だって!手をそんな所に!

あっ?濡れてる?感じ易いの?


「はぁはぁ┅駄目ぇ~欲しいの~」

「アハハ┅嬉しいけど駄目ですよ

着替えた方が良いですよ?

ダイブ濡れてますよ?

じゃあ行きますねぇ~」

「ダメェ!┅逝かせてよぉ~」


ハイハイ┅┅マッタク!


ダンジョン攻略が最優先だな

俺と誰か?┅┅イヤイヤ!1人で行くぞ!そうだ!シロと行こう!

シロは物知りだからな!

そうしよう!


ミハエルとセバスに依頼書を渡して、しばらくダンジョン攻略をすると告げる

どうやら町と言うかオーストン領地は天下泰平で何も問題無いようだし┅┅┅

俺の仕事とは全然無いそうで好きに暴れろとか言われた┅┅解せん


俺って王様じゃないの?


町を歩けば沢山の人達から声を掛けられる

どうやら母さんの事は理解されてるようだ

母さんとの式は何時だ?とか聞かれて困った┅

やはり異世界ではそんな関係は不思議では無いようで仕舞いには子供はまだか?とか言われる始末


これが日本なら肩身の狭い事であり得ない事だとつくづく思う

でも近親相姦では無い!

今は籍の上でも他人、血の繋がりも無し、ただ親子として暮らして来た時間だけなんだ


まぁ地球では認められないだろうし隠れてコソコソ暮らす羽目になる事だろう


後は俺の気持ち次第と言う事だね

1人の女性として相対せるか?

母さんでは無くてサリーとして見れるかだよねぇ~

カラダだけっては絶対駄目だ!

気持ちが大事!好きじゃなく愛してると言えるかだ


守りたいとか他の奴に渡したく無いってのはずっと有る

未亡人でも申し込みが山程来てたからね┅┅破り捨てたけど


重い┅┅気楽になれないよぉ!



「シロ?明日からダンジョン攻略に行くから着いて来てくれよ」

『ダンジョンか?久しいな┅だが急にどうした?』

「実は魔人がダンジョンに潜んでるって事で依頼されたんだよ

魔王亡き後に残った残党らしい

あちこちで悪さしてるんだって

それでこの領地に有る3つのダンジョンを確認して欲しいそうだ」


『フン!魔人ゴトキ好きにさせるか!我が成敗してやる』

「だから俺とシロだけで挑むんだよ」

『承知した!なにかあれば聞けば良い、それにお主と一緒なら面白そうだ』


みんなには内緒で向かう事にしてる、話せば付いてくるだろうしね

今は早く片付けたい

戦争後の様子も知りたいし旅に出たいのも有る

本来の目的が冒険の旅だったのに

変な方向に流された

領地経営とか国造りとか勘弁してよぉ~


モブはモブらしくしたいだけなのにねぇ?

どこで間違った!嫁もハーレムじゃねぇか!

そこは良いけど┅良いんか~い!

ムフフ♪エッチ探求者は健在!

おっぱい好き!ムッチリお尻も!


性根がスケベですからぁ~♪




◆オーストンダンジョン 50階層




「ボス部屋よ!気を引き締めて!」

「前回はミノタウロスよね?」

「私は初めてだけど難易度高いの?」

「ミノタウロスくらい平気でしょ?リアナとビアンカだけでも楽勝じゃないの?」

「サリーは知らないからよ!

ミノタウロス3頭でボスはキングなの!少し厄介なの!もう!」

「そう?そうなの?」

「もう!行けば分かるわよ」

「危険では?」

「ええ!危険よ!でも前回倒せたわ、どうにかなるでしょ!」


4人は一気に中へ入った!

だけど┅┅


『ククク┅これはこれは!美味しそうな柔肉ですね?

ハイエルフにハーフエルフ、それとヒト族と魔族ですか?

変わった構成ですね?

魔族は犯しがいが有りますしハイエルフは肉が柔らかくてこれも犯しがいが楽しみです

ハーフエルフは少し年が行ってますしヒト族もオバサンでしょうか?

それはそれで楽しめそうです』


「なんで魔人がいるのよ!魔人はすべて滅ぼしたのでは無いの?」

「どうやら生き延びたみたいね」

「こんな所でコソコソとしてる魔人など下級魔人でしょうよ!

私がオバサン!ヘン!目も腐ってるようよ!」

「そう言えば私の事もそんな事言ってたわね?

許しません!八つ裂きよ!」


そう言うとサリーさんいきなりファイヤーボールとサンダーボルトを放ちます!


ドッカーン!バチバチバチ!


『切れたオバサンは醜いですね?ククク┅その程度の魔法なぞ利きませんよ?』


シャドウバインド!

ダークショット!


魔人がサリーへと放つ!


すかさずウィンドオール!風結界!防ぐ!


しかし影の手が伸びて来る!


「きゃあー!」


ホーリーライト!


リアナの補助で影魔法が消えていく、そしてビアンカが放つ!


レーザーショット!


たまらず瞬間移動で逃げる魔人!


お互いに攻めあぐねているとミノタウロスが闇の穴から出て来る!

次々に出てくるではないか!

3体!4体!5体!6体┅┅


ギッシリとボス部屋が埋まる!


「不味いわね┅┅ミノタウロスの群れなんて┅」

「しかし後退できないわ、倒さないとドアは開かないでしょ!」

「これはピンチねぇ~どうしましょ?」

「何を言ってるんの!あんなの無理でしょ!」


『騒がしい!何をしてる!みんなは後ろに下がるんだ!』


「えっ?シロ?それにライトも?」

「なんか酷い事になってるね?ミノタウロスがざっと15体と魔人かぁ、その扉に下がってて」

「どうしてここに入ってこれるの?ここはボス部屋よ?」

「ライトちゃん反則よぉ~♪ボス部屋での横取りは駄目!

でも今は任せるわね?」

「もう!ライトは!転移するにも普通は無理じゃないの?

座標転移なの?」

「そうだよ、千里眼で見たら魔人を捉えたからね、それで転移したんだ、片付けるから結界にいてよ」


『フフフ!我の働きを見てれば良い、あんな魔人ゴトキ噛み砕いてやる!』


そう言うとミノタウロス達へ突進して大きな前足?手?で一撃!

次々に倒して霧となるミノタウロス達!

魔人はそれを見てるだけ┅┅


『フン!肉が少ないのはダンジョンだから仕方ない

魔人!もっとミノタウロスを寄越せ!』

『なんだ!なんでだ!

こんなの聞いて無いぞ!フェンリルだと!それにあの男も変な魔力だ!

おい!マリアナ!こっちへ来い!ヤバイぞ!』


するとシュッ!と現れる女魔人


『何よ今良い所だったのに!

美味しそうな若い冒険者を食べようとしてたのよ!

わりと良いモノだったのに!』

『バカ!アレを見ろ!フェンリルと変な男だ!』

『フェンリル?そんな┅┅なんでこんな所に呼んだのよ!

知ってたら来ないのに!バカァ!』

『良いから!逃げる事を考えるんだ!こんな所で死んでたまるか!』

『そうよ!やっと魔王軍から解放されたのよ!好きにしたいのよ!それを!くそっ!』


『哀れだな?所詮汚れモノでしか無いか、我が浄化してやる!』


魔人がダークホールを投げる!

しかしシロは慌てる事なく払い除ける!

手には神聖魔法で聖なる光りを護ってるぞ!


そしてホーリーショット!

神聖な光りのショットが放たれる

交わすが数が多い!

足に当たるとラジュウワァ!

と煙りを立て貫かれた穴が黒い霧となって広がる


『くそっ!神聖魔法だと!

足が消える!早く逃げねば!』

『逃がさん!』セントレイン!


神聖な雨が降り注ぐ!

そして2人の魔人が次第に霧となって消え行く┅┅


「俺の出番はなかったな┅

さぁ!みんなはここを出よう!」

「ええ┅┅説明してよね?」

「うう┅フェンリルが神聖魔法を!そんなの聞いた事がない!

それにアナタはなんで転移して来れるのよ!もう!頭が!」


ミレルバが理解不能でショートしてるようだ

リアナとビアンカにサリーは普通にしてる

ライトの非常識は今に始まった事では無いから


「ギルドからの指名依頼だよ、ダンジョンに隠れてる魔人の討伐

奥にまだ潜んでるみたいだ」

「私達も行くわよ」

「イヤイヤ!ここはその転移陣で戻ってよ」

「ええ!嫌よ!」「「「ウンウン!」」」


『この先の魔人はさっきのザコとは違うぞ!称号持ちだろう

お前達は足手まといだ!』

「シロぉ~そんなにハッキリ言わなくても、でも確かに上位の魔人だから帰ったが良いって!」

「そこはシロとライトがいるから大丈夫でしょ?

私達とダンジョンに入るなんて初めてなんだから!もう!」


「そうよ!あんなに頼んでも忙しいとか言って!帰らないわよ!」

「ライトちゃん?諦めなさい?リアナが決めたらもう覆らないのは知ってるでしょ?

それに私も久しぶりに力が湧いてるの!さぁ!行きましょ!」

「帰ったが良いに決まってるでしょ?相手は魔人で上位なのよ!

馬鹿なの?強力なモンスターなのよ!」

「はぁ~ん?それが?アナタは黙って付いて来ればいいの、良い経験よ

なんならミレルバだけ帰ったら?」


「それは出来ないわ!だって私達パーティーだから!嫁失格だしぃ┅┅」

「良く分かってるじゃ無い!アナタはライトちゃんの嫁として来たのよ?

しっかり旦那様の事を見るのよ」

「ハイ!承知しました!」


やれやれ┅ミレルバはサリーさんをまだ母さんだと思ってるんだな

しかし困ったな┅人数が多すぎる

さっきみたいに下がってくれてるなら良いけど┅┅無理だろうな


さっさと千里眼と気配察知で転移して行くつもりが?でも後が怖いしなぁ┅

そうだ、普通に攻略して貰って俺達は依頼だからと言って転移しよう!ウンウンそうだ!


「俺達は依頼が有るから先に行くよ、他も行かないといけないからね、みんなは普通に攻略したら良いから」

「そう来たか!ズルイ!」

「あくまでも置いてく積もりね?」

「それは無いわね?折角みんなと戦えるのよ?まぁお腹空いたから何か食べながら話し合いましょ?ねぇ♪」

「ううっ┅┅帰ったが┅┅」


サリーさんがチャッチャッと用意を始める?

仕方ないから収納からテーブルに椅子を出して温かいシチューとか料理を出す

リアナ達はサッサと携帯トイレを出して用を足してる┅┅


「あれは何?」

「知らないの?携帯トイレよ、ライトが考案して売り出してるわよ」

「携帯トイレ┅┅そんな物を」

「ミレルバはこっちに来てそんなに経って無いから知らない事が多いわよね?

このオーストンではアナタが知らない事や常識外れが多いのよ、みんなライトちゃんが仕出かした事なんだけどねぇ~♪」


「ええ┅城や屋敷のトイレとかビックリでした┅まさか水が出るとは┅それに下着とか石鹸にあのシャンプーとか他も沢山┅

食べる物も初めての物ばかりで」

「ウォシュレットね?フフフ♪

アナタはもう少し町を見て廻ったが良いわね、そして町の人達とも仲良くするのよ?

初めてのアナタは驚くでしょうけど、この町の人達はアナタが魔族でも優しく受け入れてくれる筈よ

そんな町なのこのオーストンは」


柔らかな微笑みで諭す様に話すサリーの言葉を染み入る様にきくミレルバは何故か嬉しさが込み上げてた

魔族がヒト族や亜人種から嫌われてるのは仕方ないと思ってたが、優しく言われて力が抜けた

ここへ来てから差別的な目を向けられた事はなかった┅

何より歓迎してくれた┅

きっとサリーが言う様に町を歩いても同じで嫌われる事は無いと思ってしまう┅┅


(ここへ来て良かった┅ライトに嫁いで良かった┅┅私は今別世界に住んでいるのね┅┅)




ミレルバは賑やかに食事する面々を見ながら頬を伝う温かい涙┅┅

心から喜びを噛み締めていた


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