SF的な考察があれこれできて楽しいです。


静謐なイメージがずっと漂いました。

本編の文字を追うごとに、形而上学的な問答を聞いているような気分になります。
浅学なもので、色々調べつつ二回読んだのですが、主題が明解には捉まえてられない気がしています。

賢明だった機械が善悪をあたえられために迷蒙に囚われるのは、楽園を追われた人のメタファーのようでもあり。
創造主である人類が去った地を治める機械の構図は楽園追放の逆の構図でもあり。

自分にないイメージに接して、読後に考えさせられる意義深い作品でした。