このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(83文字)
誰憚ることない文芸や漫画作品への感想。心に留めた種々の事柄。それらが確かな存在感をもって読む者にも感得されます。作者の森新児さんは、対象作品のどんなところをみて非凡な才であると判断するのか。記述される描写や要素は切り取られて評されると〝なるほど、そういうことなのか〟と、その着眼点に納得することばかりです。見巧者から見た作品の様子は、多くの方の読書体験に新たな視点を与えてくれることでしょう。話題の豊富な確りとしたエッセイです。皆様もどうぞ御一読ください。