第3回
真理恵は、苦笑すると、「本当、彼らしい……」
「彼にとって、愛は1つでよかったんですね」
と、花田先輩が微笑む。
「えっ!」
真理恵が、目を見開くと、
「これを持って、早く彼に会いに行ったら」
と、香里副部長が手紙を真理恵に渡す。
「はい!」
と、真理恵は言ったかと思うと、入って来た時と同じ勢いでーーいや、3倍くらいの勢いでかけて行った……。
モアイ像に似た顔の君へ 北斗光太郎 @11hokuto
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