第2話 アステール

 アレンが、魔力増強訓練を実践してから約5年、ある程度喋れるようになった。


 今年で5歳になったが、ここ5年で、この世界について色々わかったことがある。


 先ず、ここはクレストフォール大陸のルナセリア王国の王都だそうだ。

 また、孤児院にある、本によるとここはアステールと呼ばれている星で、この星は、剣と魔術、それとスキル、異種族が存在するファンタジー的要素が満載な世界で、中世ヨーロッパ風の世界感になっている。また、気候と地形は、主にオーストラリアと同じで、5種類に分けられており、地形は主に平野地帯で大きな山脈は存在していな

 い。


 文明について

 文明のレベルは近世に近いのだが、魔術が存在するせいで科学はあんまり進歩していないようだ。また、電気、水道、ガスは存在しておらず、代わりに魔石などが使われている。交通手段は、馬や馬車、魔石を利用した列車が存在する。飛行機と船は魔物が危険で、未だ実装に移せていない。

 道路は、大きな道は、かなり整備されている。

 建築技術は木造と石造りの2種類があり、都市部は木造と石造りの混合だが、農村などはほとんどが木造建築になっている。

 機会技術は魔石のおかげで近世レベルまで発展しているが、さっき述べた通り、科学は中世レベルになっている。

 医療については魔術治療や魔術水薬ポーションが存在しているため、外傷は、ある程度回復可能だ。また、病気や病原菌については、光属性魔術の浄化などにより都市部の蔓延や流行は防げているものの完全に防ぐことは出来ていないようだ。だが、魔術治療により、病気で死ぬことは稀とせれている。


 文化について、

 この世界は、中世に近いだけに封建制の国が多く、国民の階級や貧富の格差がひどい状況になっている。そのため、スラム街などが多く存在している。

 また、奴隷制度は基本的に認められていて、犯罪奴隷や普通奴隷、一般奴隷、労働奴隷、性奴隷、戦闘奴隷のように用途別に呼び分けられている。また、奴隷は、基本的に年齢制限が存在する。そのため、孤児は大人になるまで、違法な奴隷商人に見つからない限り奴隷になることはなく、スラム街で、または孤児院で、仲間同士で過ごしている場合が多いとされている。


 宗教について

 宗教は幾つかあるそうだが、七聖教しちせいきょうが主に信仰されているそうだ。七聖教は、世界を作り出したと言われている七柱の女神を崇めているらしい。


 食文化について

 クレストフォール大陸はオーストラリアに似ていることもあり、

 小麦と米の生産がされている。また、地球にある野菜などに似た野菜が多くある。


 クレストフォール大陸の食文化はあんまり発展していなく、調理法は焼く・煮る・蒸す・揚げる・炒めるの5種類で、味付けは、塩と香辛料しか存在していない。

 主食はパンが主で、貴族などは米などを食べているらしい。

 また、食肉類は、なんと豚や牛、鶏、羊などの地球、お馴染みの動物が、魔物として存在しているんだとか。しかも家畜化に成功しているそうだ。牛乳で薄々わかっていたけどすごいと思った。なんかパラレルワールドみたいだな。


 教育制度について

 クレストフォール大陸の各国には当たり前だが、学校が存在している。

 また学校は、学術学校、剣術学校、魔術学校、商業学校が存在していて、基本的に学術学校は五年制が基本で、10歳から通う事ができ、平民の学校と貴族の学校の2種類が存在している。また、学術学校を卒業すると、武術系スキル保持者は剣術学校、魔術系スキル保持者は魔術学校、生産系スキル保持者は商業学校に進学できるそうだ。もちろう有料で高額だから、裕福な家庭や貴族しか通うことが出来ないから、識字率はかなり低い。


 経済について

 お金は貨幣制で、クレストフォール大陸では、共通通貨を使っている。

 貨幣は下から十枚ごとに、鉄貨、大鉄貨、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨の9種類ある。

 一日の労働最低賃金は銅貨2枚であり、一人の人間が一ヶ月最低限の暮らしに必要な金額は大銅貨5枚程度だ。

 また、貨幣の発行と管理は商業組合に委任されている。

 ちなみに発行は、錬金術師ギルドに依頼しているそうだ。


 この世界については、これくらいにしておく。


 この世界に転生してから5年、ずっと魔力増加法をしてきたのだが、魔術は一向に使えなかった。どうやらスキルが必要のようだ。ここは運次第って感じだな。

 スキルは祝福の儀で与えられ、15歳になると一度だけ無料で行うことができるらしい。ここで、大きな問題が一つ。

 それはステータスだ。今は俺しか知らないのだが、これをどうするか。

 広めると、七聖教とぶつかることになる。

 広めてもそんなにメリットもないのだが、どうしようかな。

 今のとこは、身内内だけにしょうかな。広めるとしても今はむりだし。


「アレン兄さんー、」


 日記を書いているアレンに駆け寄る、ピンクの髪の少女の姿が、視界の端に映る。

 日記を書いている手を止めて、少女を視界に捉える。


「どうしたの?」

「訓練しよ」


 聞き終えてから、もうそんな時間かと部屋にある窓の見ると、少し明るくなり始めていた。窓から朝日が差し込む。

 そういえば、ご飯をまだ食べてないな。


「まずは、朝ご飯にしよ」

「わかった。じゃあ、早く行こ」


 少女に手を引っ張られ、リビングに向かう。

 せっかちだな。


 ※ 初心者です。誤字報告やアドバイスお待ちしてます。

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ゼルドナァ 古代飛行艇の設計図を手に入れたから傭兵団を作ることにした! @Schwarz0417

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