第7話 ケツ穴サキュバス
グリーンスライム。
まあ、言わずと知れた下級モンスターである。粘液系の魔物で、有機物を取り込んで体内で消化し、自身の栄養とするモンスターだ。
そのスライムを原料にして、サキュバスの娼館街でよく流通しているローションが、スライムローションということらしい。
「スライムローションはね、サキュバスの子なら子どもの頃にみ~んな作り方教わるんだよ。実際に使ったことはないんだけどぉ……わたしもそれで作り方知ってるんだ~♪」
そんなことを言いながら、携帯用の鍋(冒険者ならだいたいこの手の道具を一つは持っているものだ)の中で、沸かしたお湯とスライムの体液をサキュバスが両手でかき混ぜる。
スライムの粘液と混ざりあったお湯は見るからに粘性を帯び、ぬるぬると糸を引いていた。
「……大丈夫なのか? グリーンスライムなんか使って」
「んっふふ~。それなら大丈夫♡ 水とお湯だけだと、酸性がキツくてちょっと危険なんだけどぉ……」
言いながら、サキュバスが自前の尻尾をゆらゆらと揺らしたかと思うと、その先端を鍋の中へと向けた。
それからなんと、その尻尾の先端からピンク色の液体が一滴、二滴と鍋の中へと滴り落ちていく。
「
彼女の言う通り、鍋のローションは毒々しい緑色から、透き通るように美しいエメラルドグリーンへと変わっていく。
おまけに先ほどまで無臭だったローションからは、仄かに香水のような、男の本能を刺激するような香りまで香ってきた。
そんなローションを両手で掬うと、サキュバスはそれを俺に突き出してきながら、淫靡に蕩けた笑みを浮かべる。
「このローションなら、お尻の穴の奥の奥まで綺麗にしてあげられるのぉ♡ だからぁ……おにーさんの一番気持ちいい
***
「むっほっぉぉ! も、もうやめへぇぇ!」
何度目になるか分からない悲鳴をサキュバスが上げた末に、彼女の身体からガクッと力が抜けていく。
どうやら気絶したようである。まったく、サキュバスの癖にだらしない。
俺は穴という穴から色んな汁をぶちまけ、地面に横たわる彼女に上着を被せると、行為の満足感に浸りつつその横にゆっくり腰を下ろした。
「ふぅ……スライムローション、なかなか悪くなかったな」
前だけではなく、後ろの穴も安全に使えるというのは、なるほど、便利だ。
そんなことを思いながら、ちょっと可愛がってやっただけで意識を吹っ飛ばしてしまったサキュバスを見下ろす。
「あへ♡ あへぇぇ……♡」
こうして見ると、以外に可愛らしい、あどけない寝顔である。
だからといって、心を許せるかと言われると、難しい。サキュバスは人間とまぐわうが、決して人間のことを好きになったりはしないものである。
――わたしは落ちこぼれってよく言われてたけど。
「……ふん」
同情を誘って人間から搾り取る。
いかにもサキュバスが好みそうなやり口だ。
やり口、だけど……。
「……」
「ふわぁ……えへへ♡ ん……はぅ……♡」
気づけば俺の手は、寝てるサキュバスの頭を撫でているのであった。
生意気なメスガキサキュバスをワカラセたら超懐かれた上に自分から性奴隷志願してきたし、情も湧いてしまった。 月野 観空 @makkuxjack
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