精神的にしんどくなった時のボク

白鷺(楓賢)

本編

誰しも、精神的にしんどくなる瞬間があります。僕にとって、それは環境や状況次第で突然やってくることが多いです。たとえば、両親の激しい口喧嘩に遭遇してしまった時。僕自身は何も言わないし、表情にも出さないけれど、内心ではとても辛い気持ちになります。両親の喧嘩というのは、子供にとって決して良いものではなく、心に悪影響を及ぼすものです。家庭内での衝突は、直接的に関与しなくても精神的なダメージを受ける場面の一つです。


でも、僕が精神的にしんどくなる場面は、それだけではありません。職場での人間関係のトラブルや、外出先での突発的なトラブル、さらには自分の中で突然起こる感情の波など、さまざまな状況で心が苦しくなることがあります。


そんな時、どうやって対処するかが問題です。多くの人は気分を変えるために何か行動を起こしたり、気持ちを切り替えるための努力をするかもしれません。でも、僕の場合は違います。僕は「何もしない」ことを選んでいます。


何故かというと、精神的にしんどい時は、何をしても手に付かないからです。無理に気分を変えようとしても、かえってそれが負担になり、さらにしんどさが増すことがあります。例えば、リラックスしようと映画を見たり、本を読もうとすることもありますが、集中できず、逆にイライラすることさえあるのです。


だから僕は、精神的にしんどくなった時には、何もせずただじっとしています。窓の外をぼんやり眺めたり、ベッドに横になって目を閉じたり、ただ時間が過ぎるのを待つんです。気分を無理に変えようとせず、落ち着くまで何も考えずにいることが、僕にとって一番自然な対処法なんです。


頓服薬を飲む場合もありますが、それはどうしても耐えられない時だけ。基本的には薬にも頼らず、ただ「何もしない」という方法でやり過ごすことが多いです。自分の心が落ち着くまで、その時間をじっくりと受け入れる。それが僕のスタイルです。


この方法が正しいかどうかは分かりません。人によっては、何かをして気分を変えたり、周りに助けを求めたりする方が良いかもしれません。でも、僕にとっては「何もしない」ことが最も効果的で、心を守るための一つの方法になっています。結局のところ、無理に変わろうとするよりも、ありのままの自分を受け入れて、心のペースで動くことが大切なのかもしれません。


精神的にしんどい時、僕はこうして自分を守っています。

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