まおむす…大賢者の次は魔王の娘かよ

りつ

第0話 大賢者のセカンドライフは魔王の娘

魔法がみんな使える世界イグタス


そんな世界で7大魔法(火魔法、水魔法、雷魔法、土魔法、氷魔法、毒魔法、回復魔法)を最上位まで使いこなし、時空魔法、浄化魔法を作った誰もが認める大賢者ジル

ジルは魔王城にいる魔王と戦っていた。

「これだけ用意して新しい魔法も使っても負けるとはな、、、」

ジルは60歳という長い生涯を魔王城で終えた。


ジルは白い空間にいた。

「ここが死後世界か、俺は死んだのか」

「なんで負けっちゃったんだよ〜」

後ろを振り返ると小さな男の子がこちらにがっかりした顔でそう言っている。

話を聞くとこの男の子は神様らしく、自分が魔王に負けるという予想をしておらず俺が生きているうちに行っておかないといけない手続きを何もやっていなかったという。このまま魔王がいると世界によくないらしい。

「そうだ君魔王にはまだ勝ちたいよね?」

「まーそうだな」

「なら倒してきてよ。魔王!君が死んだのに何もしていなかったのバレたくないしちょうどいい!」

この神様は自分勝手だな。でも、魔王は倒さないと国を滅ぼされて俺が育ててきた子供たち殺されてしまうのは俺としてもやるせない気持ちになるな。

「わかった。だが条件がある」

「なんだい?」

「俺は魔法の技術はあったが魔力の総量がそんなに多いとは言えなかった。だから次の人生は魔力が前の10倍は欲しい」

「うーーん。ちょっと待って。」

そう言って神様はポケットの中から神様を出して考えた後に

「わかったよ。なら次の人生はしっかり倒してね。空から見守っているから何かわからなかったら祈祷してね」

「ああ」

そう言って神様は手を挙げた。目の前が真っ黒になった。


「オギャーーーーーーーー」

目を覚ますとメイド姿の女性が俺を抱えていた。

「生まれましたよ。可愛らしい女の子ですよ。」

メイドから黒髪の女性に俺は抱き渡された。女の子かー。確かに性別の方は何も神様に要求していなかったししょうがないか。

俺を抱えているのは多分母親だろう。この世界には珍しい漆黒の黒髪に黒い瞳。この世界で黒の色素を持つ種族は魔力が多い。コレは俺の魔力も期待できるな。

「エリスお父様ですよ〜」

俺の名前はエリスか。いい名前だ。

「おぎゃあーーーーーーーーーーー!!!」

お父様と言われている男は、黒い髪の毛にエルフのように白い肌腕が4本も生えている化け物。この男は前世の時の俺が育った村を真っさらにした。前世で倒すことを切望しその夢を叶えることができなかった相手まおうがそこにいた。

顔を見て咄嗟に出た火魔法はすぐに息で消された。


俺の転生先は、魔王の娘だった。

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