文明の向こう側の風景

 文明が人の力を集めるためのものだとすれば、ヒトに人を超える力を与えるナニカは、文明の向こう側の存在といえる。

 それは、原初の自然と同じ様に荒々しく明快だが、ヒトに寄り添ったなにかだが、それを神とは多分呼べない。

 あまりに人間臭すぎる。

 奇妙なことに文明の向こう側の存在であっても、人間の営みを感じる。

 人間の欲望とは甘く優しい。