第6話 ばらさないで
裕実は「今日、朝から何だか眠いな」とベッドに横になって居た。
携帯が鳴ると、そこには雅紀からメールが入った。
雅紀が「俺に何か内緒にして居る事は無いか?」と言うメールだった。
裕実は「ごめんなさい。今は凄く言いたいけど言えない環境にあって」と雅紀にメールを返した。
雅紀が「そうか?なら良いけど」と裕実の携帯にメールが入ってから、何も返事が返って来ない。
祥が携帯からメールが入って「良いか?雅紀やほかの人に言ったら、俺が裕実とやっていることをばらすぞ」と言う脅迫めいたメールだった。
裕実は「分かったわ。誰にも言わないわ」と言う祥のメールに返事を返した。
祥は、陰で「こいつやれるよ。本当にかわいい顔してスケベだ」と言うレッテルを裕実に貼ろうとしていた。
裕実は周りが自分をどう思っているのか怖くなって周りの目を気にするようになっていた。
雅紀が急いで「裕実、もしかして祥と何かあった?」とメールを返したが、何も返事は返って来なかった。
雅紀が「祥と何かあったのかな?」と薄々、祥の気配を感じていた。
裕実はあれから、雅紀と何も無かったかのように静かに毎日を過ごしていた。
祥が「俺、裕実と会いたいから、今から会おう」とメールが入った。
裕実は「祥くん、私やっぱりそろそろ・・・」と言うメールが返ってくると、祥が「なんだって?俺と離れたいのか?そんなのどう見たって無理でしょう」と言うメールの返事が返ってきた。
警察にも裕実は「この人にストーカーと言うか、勝手に人生をうやむやにされて付き纏われています。助けてください」と言うと、警察が「あの、すみません。まだ事件性が無いので何とも言えませんが、今は様子を見てください。じゃないと私達も動けませんから」と言う話になった。
裕実は「何で私の気持ちを考えてくれないの?私は、本当は雅紀の事が・・・、好きだったのに」と言う気持ちが溢れ(あふれ)出して涙を流した。
祥は「何で、泣くのさ?俺が居るだろう?」と裕実に散々話したが、裕実は「私は、雅紀さんの事が好きなの。だから、もうこんなの辞めてほしい」と懇願(こんがん)した。
祥は「ふーん、分かったよ。じゃ、俺達の事をバラされていい。そういう事だね」と裕実に話をした。
裕実は「良いわよ。私は、雅紀さんの事を信用しているから」と返事を返した。
周りの人たちから「裕実さんって、見掛けによらずスケベだ」と噂が流れ始めた。
裕実の周りには、裕実の身体を狙ってくる者もいたが、雅紀が「祥が、やっぱり関係していたのかもしれない。アイツならこんな噂を流すことを遣り兼ねないからな」と祥の事を責めた。
雅紀が「俺は、どんな時も裕実を信じるから、怖がらなくて良いぞ」と裕実に励ましのメールを送った。
裕実は「ありがとう。やっぱり、どんな時も雅紀さんは私の事を信じて大切に想ってくれていると思ったよ」と雅紀に返事を送った。
雅紀が「いえいえ、俺はどんな時も裕実の味方だから安心しろ」とメールが返ってきた。
雅紀は裕実と会い、また再会して雅紀と裕実は遠い場所へと引越しをして、祥と縁を切った。
それからは何もない平和な毎日が現れて、雅紀も裕実も暖かい新婚生活を経て、暖かい家庭生活を送った。
思い出と共に 影山 みはつ @mihatsu1865
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