第20話 ハロウィン
あれやこれやと、襲撃の片付けをしていたらあっという間にハロウィンになっていた。
それもあって駅前でハロウィンのイベントがありどんちゃん騒ぎだ。まぁとある街での騒ぎを考えてもらえればありがたい。どことは言わないが……
さて、なぜこんなことを言うのかは、実を言うと、牡丹と行ったからなのだが、
『彼女のやりたいようにやらせるのが彼氏の努め』と空から言われ、対して信用してない。
まぁ元々尽くすつもりだったのだ。
「ねぇ戒斗、それ……コスプレ?」
牡丹が俺の服装をしたから舐めまわすように見た。
「コスプレの準備出来なくてさ、適当に見繕ったやつ。ダメだった?」
服装としては、The厨二病。どこが
このハロウィンイベントを開催した、運営のコスプレパレードを見ながら、牡丹と2人で話していた。
「戒斗、なんで私が告白したあの時、躊躇したんですか?」
少し気まずさのある空気を醸し出しながら、牡丹が顔の覗き込みながら尋ねる。
「俺たち家族だろ?だけどさ、俺たち全員養子とか貰い子だろ?だから、どう返事すればいいのか分からなくてさ」
言われれば、という顔をしながら牡丹がパレードを観て喜んでいた。
すると、一人の子が戒斗とぶつかり、思わずその子の腕を掴んだ。
「離してください!!追われてるんです!!」
そう言われ、左から見ると怪しい二人組が追いかけてきていた。
思わず二人を庇いながら、周りに同化してその追っ手を躱した。
せっかくのデートだったのだが、まぁこうなれば台無しと言ってもいいがぶつかった子に罪はない。
「二人も大丈夫?」
二人は頷きながら、三人でその場を離れた。
ある程度離れ、追われてぶつかってきた子に理由を聞いてみようとしたところ、牡丹に先を越された。
「あなた、どうして追われてたの?」
そう言うと、もじもじとしながらぶつかった子が答えた。
「私、とある組織に追われてて、その組織の建物から逃げてきたんです。」
組織というのにと気になり尋ねた。
「組織って?」
すると、牡丹が察したのか、小声で耳打ちしてきた。
「たぶん、私たちを襲った。STUかと。この子人間には見えないので」
そういえば、少し人とは違うオーラを感じた。
「君は、一体?……」
Snowdrop ストーリー製作部 @amamiya_kaito
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