第3話

わたしは時に、学内生活というものに嫌気がさした。なんだか、みな、面をかぶっているようで、そこに溶け込むことはおろか、もっとそれ以上に、わたしは孤独を知った。その孤独は、わたしを養っていたし、おそらく、ここにあるのは、不気味な統率なのだ、と合点していた。友人という、友人はいなかったし、わたしはこの違和感になれなかっただけだ。そして、自分というのは思った以上に、もろい存在だと知った。それは、学校で、つまらない授業を聞いて、ただ、陶酔というものを知らなかったから、何に陶酔すればいいのだろう、と一人考え、川に飛び込む自分を想像した。そんなものだろう、とわたしは思った。おそらく、ここには、何もないのだ。

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あらゆる物の果て 原氷 @ryouyin

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