第2話
「さて早速だが議題に移ろうと思う。今回、~第509回~の議題はこれだ。
宿敵!KiLAlaとかいう奴★
」
「改行と間」
「キ・ラ・ラ?え、平仮名?でいい?」
「ハァッ、ハァッ」
「平仮名ではないんじゃ――ってうわぁ!?鈴木!?どうした鼻血と涎が……っ!?何!?何なのな!?」「キャー!!」
満遍なく円卓を囲っていた四人だが、鈴木というストレートティー男の異常により『なつを』と『しゅり』が震え上がって肩を寄せ合う。
「ハァハァハァ……ちょっ、とサングラス外すわ……熱くなってきちゃった……」
「鈴木。大丈夫」
そこでやっとずっと着席していた碧い髪の男が立ち上がり、一人で危ないメンバーの元へ近付いた。
「あ、ああ……アラレ……その美しいアイドル顔を見せてくれ……」
「キャァァアラレェェあぶっ、あぶないよぅっ食べられちゃう」
「大丈夫だなつを。いつものこと」
「う」
碧い髪が頬を寄せるとストレートティーはサングラスを外すことで現したそれこそ麗しい眸を閉じ、ゆっくりと深呼吸した。
「ごめ、取り乱してごめん……。ついドルヲタの発作が」
「鈴木、お前が一番アイドルっぽい見た目だけどな」
「え?へへ、けどオレ、自分じゃだめだから」
「ふーん、俺は俺が一番イイけどな――極上で」
「うんうん!アラレは極上だよぅ」
「僕も、そう思いまふ~~」
「……」
「しゅり慣れないで。オレも自分で自分好きってだけでこいつらにこう思ってほしいとかめろめろになってほしいとかないから」
「解ってる。誰が異常かは解ってるうん。鼻血拭けよ」
KiLALOVELa-- 鳴神ハルコ @nalgamihalco
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