白い海で
みつき美希
白い海で
ねぇお前、幸せだった時はある?やさしく鶏の皮を剥ぎ取る
癇癪の炎の色はアンの髪そう思いつつ切る人参を
玉ねぎのまなかに孤独シンとあり 包丁ぬぐい光らせてみる
結局は泳がされてるだけかしら 嘘をかためたルウは真っ白
白い海へ放りこまれて煮込まれてわたしも生贄ですらないよ
秋風に吹かれるハーブの淋しさをひとつまみ入れ隠し味にす
去年のちょうど今日の日のこと思いつつあまくシチューをたっぷり煮込む
白い海で みつき美希 @mikilk_mint_min
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。白い海での最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
『短歌の秋』投稿作品最新/真朱
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます