第28話

かみが創りたかった理想郷モノは、神自身が生んだ、ニンゲン共によって、ほろぼされた。


ニンゲンとは、か弱く美しく儚い生き物…ではなかったのだ。欲にまみれ、醜く争い、皮の内側は、それはそれは薄汚れた、見るに耐えないそんざいと化していった…


そんな事にも気づかぬのがニンゲンなのだよ。


かみの言葉を思い出していた。



真実ほんとうだった。




だが、まともなニンゲンもいるはずだ。しかし欲にまみれ、醜く争うのを好むニンゲンらに汚染されてしまう弱さがある。それがまともなニンゲン。




ワタシは、まともなニンゲンを探してみたくなった。



タマシイを差し出すのは、いつでもできる。



ケモノであったワタシ。



次は何になるのだろう……。

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タマシイは狩ル NANKICheese @NANKICHIis

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