26

気を失っていたワタシの姿が山ノ神の眼にうつった。


ワタシが普通の魂の持ち主でないと、山ノ神はすぐに気がつき、魂がぬけ出る前に身体を借りたらしい。


神の掟をやぶった山ノ神は、その後、人間界へとおとされた。

が、これは山ノ神にとっては都合が良かったとか。



詳しくは聞かされていないが、あのニンゲン達に御返おかえしがしたかったのだろう…



暗黙の了解というやつだ。

ワタシは、何も追求しなかった…



神様は御返しという目的を果たした。代わりに、ジャを身にまとい、不の感情を持ち合わせた神、

かみとして、

天の神様と人間界を行ったり来たり。








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