私はフィン感を特別扱いしている――『フィンディルの感想』について――

オレンジ11

私はフィン感を特別扱いしている――『フィンディルの感想』について――

『フィンディルの感想』とは、感想依頼を受けた作品に対してフィンディルさんが感想を書く活動です。略称フィン感。


 カクヨム外で活動されています。

 リンクを貼りたいのですが、有償サービスも提供されているため、リンクが貼れません。

 気になった方は、フィンディルさんのツイッターからたどる、『フィンディルの感想』をググる、などで『フィンディルの感想』のサイトを探してみてください。過去の応募作品の多くと、その感想を読むことができます。


 認知度は低いそうで、そのことについて以前、フィンディルさんが書いておられます。


『フィンディルの感想論あれこれのこれ』

16【感想雑談?】フィン感認知度向上の相談

https://kakuyomu.jp/works/16816700428800304108/episodes/16816927861450828698


 今回の私のエッセイのタイトルは、上記エッセイ内の記載から発想しました。


(上記エッセイより抜粋)

 よってフィン感のターゲット層は「感想活動に応募していないし応募するつもりもない」人達なのです。


 フィン感に応募する方のなかには「感想活動に応募していないし応募するつもりもない、でもフィン感は特別だ」という考えになってくれている人が少なくありません。


 フィン感を特別扱いしてくれます。特別扱いしてくれるから、金銭支援とか口コミ支援などをしてくださる。“色々な応募先のひとつ”ではなく“他でもないフィン感”を応援してくださる。それはフィン感活動の利益になります。

 もちろん特別扱いされるだけのクオリティが大前提です。

(抜粋ここまで)


 私も「フィン感は特別だ」と思っている一人です。

 回数は多くありませんが、金銭的支援をしたこともあります(非公開で感想をもらうための支援を含む)。それだけの価値があると考えているからです。


 これまで何度か応募し、その度に、とても興味深く参考になる感想をいただいてきました。

 特に直近のものは素晴らしかった。

 まるで感想それ自体が物語であるかのように、美しく、論理的で、精緻。

 私は「なるほど」と指摘に納得し、「ほほう!」と褒めに喜び、「えっ、そんなところまで!」と驚きながら読みました。

 その記述に感動もしました。

 今回のフィン感ではフィンディルさん、作者である私がまったく気付いていなかった物語の大切な深層に気付き、文字数を割いて言及してくれました。部分的にとどまらず、物語全体を俯瞰してもくれました。


「これでいいのかな?」と思って応募した作品でしたが、感想を読んで「ああそういうことか」と非常に腑に落ち、「書いてよかった」「フィン感に応募して良かった」と思いました。


 頂いた言葉の中で、「繊細なエンタメ」という言葉が響きました。

 そうか私が目指しているのはこういうタイプの作品なんだな、と思いました。

最近迷子ですし、また長編を書いて出版できるかまったくわかりませんが、それでも、自分は「繊細なエンタメ」を主軸として書いていこう、と思わせられる言葉でした。


『ミュゲ書房』を書籍化して読者様達から好意的な感想をたくさんいただき、読書メーターとのコラボで後日譚を公開(ミュゲ書房 × 読書メーター ショートストーリー『ミュゲ書房―ある原稿をめぐって―』)、『コンサル桐子』を小説現代に掲載し、書籍化作家としてそこそこの成果は達成したと思います。


 けれどしばらくの間モヤモヤしている。

 何をどう書いていったらいいのかわからなくなってしまった――そんな私にとって、とても心強く、自分と執筆を俯瞰できる言葉でした。


 金銭的支援をしたこともある、と書きました。

 これはあくまで自発的に行ったものであり(非公開にするためにポイントが必要というのもありましたが)、強要されるなどはありません。

 なぜ支援したかというと、自分がプロとして原稿を校正してもらう経験を経たうえで、フィン感はとてもレベルが高く無料では申し訳ない※、と思ったことが大きいです(決して、校正さんのレベルが低いというわけではありません)。


※フィン感は校正サービスではありません。書いてくださるのはあくまで「感想」です。しかし感想の中に校正的視点が入ることはあり、さらにオプションで「細かいところ」を希望すると、厳密には校正と異なりますが(フィンディルさんは「校閲風」という言葉を使っています)、校閲風な指摘も行ってくれます。

 これは、誤字脱字などの小さなミスや描写の不整合を見つけるのにとても有用です。

 フィンディルさんの指摘によってこういった細かなところに目のいく経験をすることは、筆力向上に役立つと感じます。


 というわけで『フィンディルの感想』、これまで皆さんがもらったのとは一味も二味も違う感想がもらえ、執筆活動の励みや助けになるのではと思います。

 ご興味のある方は是非、応募してみてください。


(「指摘」は受け手によっては厳しいと感じることがあるかもしれないので、その点、ご留意ください。でも決して、悪意のあるものではないです)


以上、フィン感の応援エッセイでした。





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