第2話 今後について。(筋トレはまだしません
前回のあらすじ、筋肉乙女ゲームの世界に転生した。
私は状況の整理から始めた。
現在、私が居るこの家はドーピングス家であり。マッチョネス王国に所属している貴族である事。
爵位は辺境伯。
代々国境を守る我が家は、王家からの信頼が厚い――だっけ?
その辺の設定はゲームでも流し読みしていたので、あまり詳しくは理解していないのよね。
その辺境伯であるドーピングス家の長女として生まれたのが、私ことカトレア・フォン・ドーピングスである。
ゲーム上の設定では、主人公に婚約者である第3王子が惚れてしまい、その事に嫉妬したカトレア嬢が悪役令嬢の様な立ち位置になるとい設定だった。
物語上のカトレア嬢は、悪役令嬢という位置ずけだが。主人公に対しての嫌がらせが尽く失敗に終わり、尚且つ本人の行動がガバガバな為、目撃者多数により。婚約者である第3王子の耳に入り、そのまま大衆の面前で婚約を破棄されるといイベントがある。
良くあるパターンだが。このゲームが他と違う点は、イベントの最中に主人公が普通にカトレア嬢を庇う。その時の選択肢も。
カトレアを庇う。
王子の言葉を真っ向から否定する。
ポージングで場の注意を引きつける。
1番上を選ぶと王子ルートに突入し。
2番を選ぶと、攻略中の別キャラのルートに行く事になる。
3番は特殊ENDにいくので、クリア後に選ぶのをおすすめする。
主人公的にはカトレア嬢の嫌がらせは毛程も効果がなかった事もあり、その行いが悪意があるものとは微塵も思っていなかった彼女は、カトレア嬢を庇うと云う選択肢を取ったのである。
そこで主人公は、そんなカトレアを友人だと思っていると伝え。その主人公の優しい心に触れ、カトレア嬢は自身の行いを恥て主人公への謝罪の後に、後日正式に王子との婚約を破棄する事となる。
悪役令嬢としては、まともすぎる上におっちょこちょいな彼女をファンは不憫令嬢と呼ぶ。
その後の彼女は。王子ルートで、時折出てきては主人公と会話をする友人同士の関係に落ち着いた。
因みに2番を選択すると別キャラのルートに行くので、ただ王子がカトレア嬢と婚約を破棄するだけのイベントになる。この選択肢でも主人公とカトレア嬢は友人になる。
カトレア嬢が出るイベントは王子ルートしかないから、情報が少ないのよね。どうしたものか。
ある程度、今自分が置かれている状況を確認し終わり、今後について考える事にした。
取り敢えずは、物語が動き出す学園までの期間をどうするかよね。
ゲームの中でも子供の頃の話はちょいちょい出てはいたが、カトレア嬢のは無かったわけだし。
攻略対象の幼少期の確執や、事件、心の闇的なのにカトレア嬢は関わっていたかしら?
関わってない気がする。端折ってる可能性もあるけども。
考える事が多すぎぃ。
一旦頭を休ませる為、ベッドへ体を預ける。
体を包み込むような柔らかい感触、前世のベッドよりも質がいいのでは?そんなことを考えながらまぶたを閉じた。
私は寝た。
悪役令嬢に転生したので筋トレします。〜登場人物全員マッチョの乙女?ゲームの世界〜 ノエ丸 @noemaru
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