第10話 大学3年 今現在

 あれだけ熱中していた麻雀も飽きてしまった。麻雀で陥っていた睡眠不足もしばらくすれば解消され、貧血にならなくなった。麻雀をやめてもアニメや漫画、映画はもう楽しめなくなった。最初に煩わしさがあってなかなか踏み出せない。だからワンピースもワノ国で止まっているし、チェンソーマンも第1部しか読めてない。観れてない映画もいっぱいで、後で見るが溜まっていくばかりだ。自分には何もないと思い知らされる。

 勉強の方はキツイ。1 2年の基礎が身についてないのと習慣ができてないのが響いてきて、全然分からない。どこからやり直せばいい。自業自得なのは分かっているけど、もうわかんない。今はぎりぎりの状態で学校に通っている。留年するかもしれない、そうなったら命がないだろうなとは思う。

 正直授業には出たくない。授業前の休み時間はガヤガヤしている中、1人寂しくしておかないといけない。誰かと仲良くなりたくてもやり方が分からないし、まず話しかけづらい。このままでいいのかな、寂しい。気がついたら授業に出るのを辞めている。欠席が重なっても、身体が拒否をしている。

 家族とは険悪だ。家の中ではときどき抑えられなくなって物を投げてしまう。物を投げて、叫んで壁殴って。何してるんだろうと自分が1番思っている。

 父親が、僕の散らかした部屋を見た。

「これの何が面白いねん」

父親は気持ち悪がった。母にはしょうもないと言われ、まともに向き合ってもらえなかった。それでまた抑えられなくなって叫ぶと、両親はイライラをぶつけてくる。お互いイライラをぶつけ合って馬鹿みたいだ。父は一日中液晶画面と向き合い、母は2つの仕事に向き合う。スーパーマーケットの夜勤と飲食店のパートのダブルワークの母に、何もしてあげられない自分が情けない。でもいざ一緒にいるとイライラをぶつけてしまう。弱いな自分。父は相変わらず無職だ。仕事を探す気がたぶんなく、自分がよければいいという自己中心的だと感じる。ちゃんと話せばそんなことないって分かるはずなのに、話すこともせず向き合えていない。ていうかいっぱいいっぱいで、父の姿をみるとイライラしてしまう。

 物はたくさん壊した。でも後悔に苛まれる。やってから気づくんだ。自分は取り返しのつかないことをしたと。まだ人は殺していないし、犯罪も起こしていない。いったん症状は落ち着いた。でも最近になってまた、抑えが効かなくなってきた。このままでいいのだろうか、とりあえずメンタルクリニックの予約をした。予約した日まで問題を起こさないでいられるだろうか、不安だ。

 コンビニのバイトは辞めた。8ヶ月ぐらい続けたかな。次決めないまま辞めて、収入が一度無くなった。コンビニのバイトは僕には辛かった。コンビニを辞めてから少し時間が経って精肉店でバイトをする。けど役に立てなくて、居心地が最悪だった。1ヶ月半ぐらいで辞めた。

 精肉店で完全に自信を失って、働く気が起きなかった。でもお金がない。だから新しく探すことにした。今はなんとか飲食店のキッチンで働けている。

 この先どうなるか正直分からない、でも前を向いていかなきゃいけないのは分かる。

 中身のない話をここまで読んでくださり、ありがとうございました。まだ頭の中ぐちゃぐちゃだけどちょっとマシになりました。


 

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過去の振り返りと清算 氷草 @t1107

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