大迫真ドーベック鉄道史解説部〜線路の裏技〜mp2

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 ゆっくりリアムです。


 ゆっくりカタリナよ。


 ゆっくりロベルトだ。


 今回は前回の続きね、今回はどんな鉄道のお話なのかしら?


 その前に前回はいなかったから、軽く教えてくれないか?


 はい、前回は実験線の運用の変遷、そして名列車E4系514型の誕生などについてお話ししましたが、今回は南部の農地、山林とドーベックを繋いだ実験線の農林方面線の解説です。非常の特色のある路線で、現在では田舎の方にまだあったりなかったりする初めての簡易軌道です。名目上主導したのは郵便局でしたが、実態は南部農業組合と釈放されたロベルト氏がアイン氏とタドコロン氏を旗頭に推し進めていました。


 また変なのを作る気ねこの二人…


 しかもこの路線はただの簡易軌道ではなくて、予算節約のためケチり散らかしていて、なんとたった一本しか線路がないんです。


 え?要はあのモノレールって事なのか?遊園地とかの?


 あの時代のモノレールって、あの有名な小説家、ダァン・ブラォンの処女作、『war law』で主人公が冒頭で乗っていたものよね?


 はい、厳密にはあれは懸架式モノレールなのですが、この路線はラ=クルルァティグ式と呼ばれるモノレールで、地上を一本のレールで走るタイプです。懸架式とは違って、列車は地上に設置された一本のレールの上を走ります。そのため、レールの設置コストも抑えられるんですが、その分、安定性や速度に限界があるのが欠点ですね。


 へぇ、地上にあるモノレールもあったんだな。モノレールって言うと、都会の遊園地や観光地なんかの高いところにあるやつしか無いと思ってたぜ。


 そうね、私もそんなイメージだったわ。でも、この農林方面線は地元の農林業を支えるために作られた路線だから、そういうイメージとは少し違うかもしれないわね。


 はい、主に農産物や木材、牛乳、火器、弾薬の運搬が目的の観光用とは全く違う実用性重視の路線です。

 なにしろ、独立戦争時の真っただ中に作られていて当時爵領庁の帝国軍に対峙していたへ物資を送ることも想定されていましたから。まあ予算は不足していましたが。


 なるほど、それでコスト削減のために一本レールなんだな。それにしても、どんな車両が走っていたんだ?


 アインとタドコロンの制作した独特な車両も面白いんですよ。基本的には10馬力程度の軽トラックが使われていて、見た目は元のトラックに似ています。ハンドルもありましたがこれは非常ブレーキとなっていました。荷台部分に荷物や乗客を乗せるんです。通常のトラックのようにバックは遅いし運転台は一つしかないので転輪台もしくは人力で持ち上げて方向転換していました。また車輪が真ん中にあって、これがレールの上をガタゴト走るんです。

 これは当時の南部平野では革新的なインフラで、当時の南部平野はいくら砂利を敷き詰めても道が沈むのでこの鉄道はほかの方法(馬車など)より低コストで多くの物資を効率よく運ぶことができました。


 改造トラック!トロッコと化した軽トラって感じね。


 非常に新鮮で、非常に面白そうだけど、なんか、不安定で倒れたりしないか心配だな。


 それがですね、意外と倒れにくいんです。というのも、重心を低く保つ工夫がされていて、車体の下部がレールをしっかり掴むように設計されているんです。しかもタイヤも残っていて、犬みたいにヨツンヴァイン、いやゴツンヴァインになっているんですね。


 それにしても、そんな工夫を凝らしてまでコストを抑えようとしたのは、よほど予算が拓也だったんだろうな。


 ええ、実際に運営していた当時の資料によると、農業組合は非常に厳しい財政状況だったみたいです。それでも、この実験線が農業や林業の発展に大いに貢献したことは事実ですから、効果は絶大だったんでしょうね。


 なるほどなぁ。そんな独特な鉄道が存在していたとは、知らなかったぜ。


 そうですよね。この農林方面線は、あまり広く知られていないんですが、地元の産業や地域住民にとっては重要な存在でした。特にインフラが拓也だった時代には、こうした低コストで効率的な輸送手段がとても重宝されたんです。大規模なインフラを整備する余裕がない地域では、このラ=クルルァティグ式のような簡易軌道が非常に役立ったんですよ。


 今じゃ鉄道が廃線になるっていう話も多いけど、当時は逆にそういう簡易鉄道がどんどん作られていたんだな。


 そうですね。農林方面線の他にも、各地でさまざまな簡易軌道が整備されました。特に南部や大穴周辺(地盤上の理由)では、道路整備が遅れていたため、物資を運ぶ手段として鉄道に頼るしかなかったんです。田所がどっこい、鉄道建設には莫大な費用がかかるため、どうにかしてコストを抑えるための工夫が必要だったんです。


 その中で、このラ=クルルァティグ式は、レールを一本にすることでコストを大幅に削減し、さらに車両もシンプルで軽量なものを使用することで、建設費や維持費を低く抑えることができました。走行速度や積載量に制約はありましたが、それでも地元の農産物や木材、牛乳の輸送には十分対応できたため、実用的な路線として長く利用されたんです。


 でも、そんなにコスト削減していたら、乗っている人や運ばれる物資が心配になるよな。本当に安全だったのか?


 珍列車、大発見!こんなのみたら原作者も鳥貴族にハイッチャウハイッチャウゥ。


 確かに安全性については、あまりよくなく問題視されることもありました。特に急なカーブや勾配の多い場所では、速度を落とさないと事故が起きるリスクが高かったんです。実際、いくつかの事故が記録されていて、切符には生命、物資の保証は致しませんと書かれる具合でした。ちなみに脱線、転倒などをした場合は乗っている乗客たちが持ち上げて直したそうです。必要な道具も予め積み込んであったとか。

 

 また運行の際の安全管理はこれがまた拓也で閉塞という概念すらなく、軽いほうをどかして対応していたそうです。制限速度40kmを無視して60kmで飛ばすのが通常だったそうです。しかも運転士も無資格でした。


 なんだこの路線…頭イキスギィ…無資格でボロ儲けって…


 前回もガンギマリだったけど、今回もかなり決まってるわね。エロいぜ!簡易軌道!


 しかし、時代が進んでイキスギィるにつれて、徐々にこのような簡易鉄道の需要は減っていきました。道路整備が進み、トラックなどの自動車が普及することで、鉄道に頼る必要がなくなってきたんです。このような技術の進歩により、この農林方面線のような簡易鉄道は次第に廃止されていくことになります。


 なるほどなぁ。便利な時代になったってことか。でも、なんだか少し寂しい気もするよな。こういう鉄道には歴史と口マンが詰まってるって感じがするしさ。


 その気持ち、わかります。廃止される時には地元の人たちも寂しさを感じていたそうです。特に一般乗車高齢農民の方々にとっては、この鉄道が自分たちの生活や仕事にどれだけ貢献してくれたかをよく知っているので、廃線になる時は大きな感情的な拓也があったようですね。


 でも、最近ではこのような廃止された鉄道が再評価され、観光資源として復活することも増えてきています。農林方面線も、部分的に観光列車として復活した例があります。昔ながらのレールや車両を再現して、観光客に昔の鉄道の雰囲気を楽しんでもらおうという試みですね。地元の歴史や文化を守りながら、経済にも貢献するという、新しい形で鉄道が息を吹き返しているんです。


 観光列車かぁ。それはそれでいいかもしれないな。昔の姿をそのまま見られるっていうのは、ちょっと魅力的だし。


 ええ、実際にそのような観光列車に乗った人たちは、懐かしい、穏やかな風景や独特の車両に感動することが多いみたいです。特に、農業や林業に携わっていた方々にとっては、昔の苦労や努力(大人の勲章)が思い出される場所でもあるようですね。それに、観光として訪れる人たちも、昔の雰囲気や鉄道の魅力を感じることができるので、地元の人たちにとってもオンカコがオゲンザイにナッチャウゥことです。


 うん、こういう話を聞くと、鉄道ファンが増える理由もわかる気がするな。俺も、少しずつ鉄道に興味が湧いてきたぜ。

 

 私もなんだか、沼へ足がハイッチャウゥ感じがするわ。

 

 今回はこ↑こ↓まで!


次回、ドーベックの防衛線兼生命線の尻尾、大穴線鉱山部

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大迫真ドーベック鉄道史解説部〜線路の裏技〜 下北沢王国114514軍代表評議会長 @soutoukakka114514

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