大迫真ドーベック鉄道史解説部〜線路の裏技〜

下北沢王国114514軍代表評議会長

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     怪文書が発見されました


 この怪文書は日本怪文書開発機構の検定を受け、発布されました。


 この怪文書は非常に危険です。


 閲覧は自己責任でお願い致します。














 ゆっくりリアムです。


 ゆっくりカタリナよ。


 突然だけどリアム、悪いニュースとマシなニュースがあるの。


…悪い方からお願いします。


 賭けに負けたわ。


 マシな方は?


 賭けで取られるのはドーベック市内実験線よ。


 な、なんだってー!?Ω ΩΩ


 と言う訳で今回はドーベック市内実験線について解説していきます。


     〜ドーベック市内実験線〜


 ドーベック市内実験線は第一次ドーベック防衛戦の約114514ヶ月前に作られた馬車鉄道で、カタリナ商会の主導で作られた世界初の鉄道です。


 一応、路面電車線は大穴線より後に出来てたはずね。あれと比べたらかなり小さかったわよね。


 ええ、その通りで大穴線の営業距離は364364kmもあるのだけど、実験線にはわずか8.10km(馬車鉄道)くらいしか無かったです。


 でも代わりに、かなり多種多様な車両とが走っていたわね。


     〜馬車鉄道から路面電車へ〜


 まず初期の実験線の運営に主に携わっていたのはリアム氏、レダ重工の創始者のレダ氏の二人でした。


 この時代の主要人物ね。


 リアム氏はもともと、実験線は短期間で終わらせる予定でした。早く大穴線の建設に取り掛かりたかった為です。

 しかしレダ氏一人での手作りでは蒸気機関車まで作るには予算と時間が足りなさ過ぎました。


 それでもっと簡単に作ろうとしたのね。


 しかしこ↑こ↓で、リアム氏が名案をブッチッパ!しました。二匹ほどの馬に列車を引かせるというのです。


 これなら解決ね!


 こうして、馬車鉄道が誕生しました。

 実験線は当初は物珍しさから乗る客で一杯になりました。


 そして、時は流れ第一次ドーベック防衛戦が始まり、急激な輸送能力の強化が求められたことで、レダおばさんは製造途中で廃車になってしまった大穴線向け貨車を流用し、馬車鉄道向けのミニマム蒸気機関車を作ることにしました。


 ああ、確か列車砲にしようとして、臼砲を乗せて試射したら暴発しちゃった貨車ね。


 中身も将来の新機関、ディーゼル機関を搭載することも考慮した余裕ある設計で、36年も使われる名車でした。しかしながら、誕生当時は迷車、E4系514型だったのです。


 あら、大器晩成型だったのね。どんなところが迷車だったのかしら?


 煙で洗濯物がとんでもない事になってしまったのです。とある実験線がすぐそばにある家で試しに三日干したまま放置したところすっかり黒くなってしまったそうです。


 戦争中で仕方がないとはいえ大変ね。


 ただこの問題はすぐに関係なくなりました。 E4系514型は戦争が終わった後、大穴線の伝説の蒸気機関車、蒸気機関車・第四号の臨時点検の穴埋めをする形で大穴線に移動しました。


 実験線の方はどうなるのかしら?また馬車かしら?


 実験線は馬より安い二人のケンタロウス達が懲役として引くようになり、ほぼ使い果たしてしまった予算の面で大喜び。またこの時点で実験線は郵便局の管理下に置かれました。

 しかし、物珍しさは時間が経てば薄れるもの。

 人気は落ち着き、荷物を載せて決まった線路を走るだけ。しかも第一次ドーベック防衛戦直後の市民達のケンタロウスへの目は辛いものでした…


 可哀想に…


 そして片方のケンタロウス、アインは決意します。実験線をもっと役立つ物にして、周りを見返そう!と。


 おお。


 しかし、働きたく無かった。というより外に出て厳しい目線に晒されるのが嫌だった。

 そこに一人の錬金術師、後の装甲列車馬狩りケマル号、仮装対空列車ミューラや810mm列車砲トーノの設計技師として名を馳せるヤジュール・タドコロン・アナアール・ホモーが表れたのです。


 おお!?


 タドコロンはモーターを持ってきてこのように言いました。


 これを使えば、家にいながら馬車を引けるようになる


すっげぇ胡散臭い…詐欺だとはっきりわかんだね


 アインは帰ろうとする相棒を引き留めてよく聞いてみて、すぐに実験してみることにしました。

 そして彼ら3人はなんとたった二日で4kmもの線路上に電線を敷き、モーターを馬車に乗せ、もう一つのモーターをランニングマシンもどきに取り付けて発電、送電、消費を成し遂げました。


 いきなり電化しちゃ…たぁ!?たまげたなぁ…


 しかもこれだけでは終わりません。しばらくして第四号が臨時長期点検から復帰してE4系514型が実験線に戻ってきた際、こちらもまた、モーターを取り付けて電化したのです。


 ええ!?ディーゼル機関は!?と言うか元々の蒸気機関はどうなったの???


 ディーゼル機関はこの時はまだなかったため搭載は見送られました。(というか無視された)

 また蒸気機関は電気式に改造され、運転前の予熱はなんと51.4分で済むようになりました。煙も湯気だけ。


 えぇ…モーターと電気式蒸気機関のハイブリットの機関車が誕生しちゃったわよ…


 ちなみにこの時試験運転しているタドコロンの横にはカタリナ会長とリアム氏が居て、特にリアム氏からの目線がとても鋭く心臓が止まるかと思ったそうです。


 こうして馬車鉄道は路面電車へ変貌を遂げたのです…


 はぇ〜、すっごい…


 今回はこ↑こ↓まで!


 次回は、迷走するアインとタドコロン、目指すは0-3-0+0-2-0!?


 次回もお楽しみに!

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