第11話 先の無い扉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーミッション:ここから脱出せよ。
報酬:財団からの勲章
特殊条件:あなたはこの空間内でのみSCP財団Dクラス職員の権限が与えられる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「さて、攻略を開始しますか。」
澪たちに一人でいいとは言ったものの具体的な対策も考えてはいない。現状有効打は祈りを込めた銀の弾丸のみ。祈りも聖職者などが行うものではないことが救いだな。
「もとがいかにKeterの怪物だとしてもこれは魔力で作られたもの故に、」
黒い人影が出てくる。そして俺を視認するとものすごいスピードで襲い掛かってくる。しかし、祈りとやらを込めていないので弾丸は使えない。
「足止めなら、禍星の鎖・
俺の目に幾何学模様が現れ、視認した敵を鎖が巻き付いていく。これの本質は魔力の霧散。こいつらはゲートが魔力で作っている偽物なので、こいつならば多少の足止めになる...おい!量が多いな、おいおい、奥から百は来てるよな...?
「バカバカばか!死ぬって。」
屋敷の中を逃げ回りながら最善手を考える。しかし、俺の能力はPvP特化だ。能力の二つが付与、一つが召喚術、二つが攻撃用。そして、現在召喚術は使えない。この先のために魔力は温存しておきたい。一方召喚術は膨大な魔力を使う。雑兵数十匹程度なら問題はないがそれじゃあ焼け石に水だ。そして、このルール下だと、有効打になるはずが無い。
「いや、俺がそんなルールに従う必要なんてないな。天魔大罪・
そう礼央の本来の十八番である。パワーアップした俺ならこいつらくらいなら殺せる。
「あいつは俺の斬撃で倒れる。この斬撃は全ての敵を殺す。」
魔力が一割ほど吸い込まれていく。これはキツイが、だがあいつらの討伐と引き換えなら悪くない。確かマナポーションのあったはずだし。誤差だ。
俺は剣を振りぬく。しかし空間が歪み、剣が消える。
「おん?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
当該ゲート内の規定違反が確認されました。30秒後にペナルティが実行されます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「...誰だ!規則違反を犯した奴は(現実逃避)!」
異能の使用禁止とか聞いたことないんですけど!それよりも今はゾンビのように押し寄せる黒い影の対処だ!
「禍星の鎖・
影が絡み、魔力制限の鎖が更に動きを止めていく。そして、
「天魔大罪
デバフ付与領域が展開される。主な効果は速度制限、魔力制限、耐性低下、防御無効、攻撃不可(もはやサンドバックでは?)。今俺が持ちうる最強の領域だ。ここでなら攻撃も多少の足止めにはなるだろう。
「スキル:
しかし、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ペナルティーフィールドの準備が完了しました。エリアへ転送します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目の前の景色が変わり溶岩が所々に見られる火山のフィールドの転送された。そこには一人の男が立っていた。
「貴様が今回の侵略者か。一人で我が国を攻めるとはなんとも傲慢な奴だ。」
赤い髪に紅の瞳、細身だが筋肉がついてそうな体つき。こいつは見たことがあるぞ。原作の倒せないボスの一人、灼熱の王グレガ...。こいつにここで出会うとはついてないな。この世界において王とつく敵は必ず魔人より強い。それよりも、
「侵略者?何のことだ?」
「...、知らぬとは言わせんぞ!侵略者よ!」
どうやら戦闘は必須条件だったようだな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回の話に登場したSCP記事へのURLと作者の名前なのです
scp-jp.wikidot.com/scp-1983
DrEverettMann
また、この話はクリエイティブ・コモンズ 表示-継承3.0ライセンスに基づき、SCP Foundation及びSCP財団を下記クレジット表記することで、SCP財団という作品の世界観、設定等の二次利用(商用含む)を許可されているのです。
詳しくは以下のライセンスガイドをご参照してほしいのです。
SCP財団ライセンスガイドhttp://scp-jp.wikidot.com/licensing-guide#toc4
エロゲのかませ役に転生した俺、職務(あおるだけ)を全うする。 宵闇 六花 @konoe1234
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。エロゲのかませ役に転生した俺、職務(あおるだけ)を全うする。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます