東明附属大学病院精神科心霊外科

ぽんとろろ

プロローグ

ここは、普通のどこにでもある病院「東明附属大学病院とうめいふぞくだいがくびょういん

だが、ある時SNSで気になる投稿が流れてきた


「東明病院には、心霊外科があるらしい」


この投稿は瞬く間に拡散され大バズりし京大に噂の立証がために人が病院に押し寄せたが、看護師や受付の人に質問するが返ってきてくる言葉は


「当病院にそのような外科は存在しておりません」


ガセネタとすぐSNS上で拡散され、この騒動はすぐに治った


〜 一ヶ月後 〜


「ここがあの東明病院か…」


ガセネタと分かってるけど、どうしても話を聞いて欲しくて東明病院まで足を運んでしまった者が一人いる


「一か八か行って言ってみるのもありだよね...うん行こう」


心臓の音が足音を掻き消しながら病院の受付前までに向かった


「こんにちは、今日はどのようなご用件でしょうか?」

「は、はい!...えっと...」

「お客様?どうされました?」

「あの...この病院には「心霊外科」はありますか?」

「......」


受付の看護師は、ふぅとため息をつきながら


「当病院にそのような外科は存在しておりません」


と冷たい口調で返された


「あ...で、ですよねぇ〜ははは...」

「...で、でも...もうここしか頼れる場所がないんです...」

「他の病院でも正体不明って言われたり霊媒師に頼っても門前払いされて...もうここにしか...」


少し目から涙が溢れ出しそうになった時、看護師から一言


「...お客様...一度精神科にご案内させてもらってもよろしいでしょうか?」

「?は、はい」

「では、私について来てください」


言われるがまま看護師について行く途中に


「ここからは、一言も声を出さないで下さい」

「え、どうしてですか?」

「何も聞かない下さい、絶対に声を出さないで下さい」

「は、はい」


恐る恐る後をついて行くと先ほどまでいた病棟とはかけ離れた場所に案内され徐々に薄暗くなって看護師が止まるとその目の前に暗闇の中に扉がポツンとあるだけだった


「あの、ここが精神科ですか?」

「はい、このまま進んで開けてください」

「は、はい」


半信半疑に扉を開けた途端後ろの方からぼそっと聞こえたのが


「ようこそ、精神科心霊外科へ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

東明附属大学病院精神科心霊外科 ぽんとろろ @masamasa0913

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ