姿こそ変わったが帝国軍人の末裔だと感じて

一見するとコメディ色の展開かと思いきや、中々本格的に描かれています。

戦前も死線を越える為に五銭縫ったものを懐にしのばせていたと聴いて、この物語は一見コメディテイストとして描いています。
しかし、現代の戦争に生きる為に願掛けなどをするれっきとした戦争短編小説です。

何となくなのですが、戦時における死生観なども鮮明に描かれている雰囲気さえある気がいたします。

ただのコメディ小説として参照するより今後の戦争史観の考察として捉えるべきところもあります。