夕映えのすすきの原は青青と浮かぬあなたにまた来ようねと

ゆうえの すすきのはらは 青青あおあおと かぬあなたに またようねと




 * *


 そうだ、ススキを見にいこう!

 ススキで有名な高原があるんだってさ。一面金色らしいよ!


 誘われて、始めはちょっと気乗りしなかったんですが「一面金色」と聞いたら途端に興味がむくむく湧いてきて(笑)

 どんなところかな〜とワクワク車に乗りこんだ、まではよかったのです。

 が、その高原。言い方アレなんですが少々辺鄙へんぴなところにありまして……。

 山道くねくね、長時間のドライブの末ようやく目的地へ。

 着いてみれば西の空はすっかり茜色に染まっておりました。ひゃ〜〜すぐに日が暮れちゃうなぁ……。


 ――いや、夕空の下のススキ野原なんて逆にエモいのでは?


 気を取り直し、ワクワク車を降りて高原へと向かいます。

 そこで私たちを待っていたのは一面のススキでした。




 あらっ、ちょっと早かった!




 どこまでも続くススキ野原は風に吹かれてさらさら心地よい音を響かせてました。

 キャー、青いススキってとっても爽やか!

 緑の絨毯とっても素敵!


 張り切って誘ってくれた彼はまだ時期ではなかったことにどことなくガッカリしてましたが、これもそういうご縁だったのかな。

 「次は金色の野を見にこよう!」「また来る口実ができたよ」と伝えました。

 私としては自創作の妄想が捗って結果オーライでしたので何も問題なかったです(笑)




 いつかまた行こうね。

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『短歌の秋』投稿作品[光] りつか @ritka

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