参考文献

・西川圭三『咢堂・尾崎行雄の生涯』(論創社、2009年)

 尾崎の短歌を中心に、尾崎の生涯を紹介しています。

 尾崎の短歌を丁寧に読み解いておりますので、「尾崎って自然好きなんだなあ」とか、「尾崎ポジティブシンキングすぎるだろ」とか、たくさんの発見があって良き良きです。

 誤字脱字などのミスがちょいと見受けられるので、そこだけ注意してお読みください!



・大塚喜一『咢堂尾崎行雄ものがたり』(つくい書房、2002年)

 題名に「ものがたり」とあるので、こりゃ嘘八百は覚悟せにゃいかんなと身構えて読みました。

 あらあらびっくり、尾崎の情報だけでなく、歴史的史実も適度に散りばめられていて滅茶苦茶読みやすかったです。

 尾崎行雄について最初に研修するなら、まずこの本を読むべきだと太鼓判を押します。ぽんぽん。


・上田博『尾崎行雄―「議会の父」と与謝野晶子』(三一書房、1998年) 

 題名通り、尾崎と和歌、尾崎と与謝野晶子についての描写が多めです。

 尾崎描写については、比較的細かい事項が書かれております。

 話が前後したり、尾崎の心中の推測などが入っていたりするので、ある程度尾崎の知識がついてから読んだほうが良い本です。

 


・伊佐秀雄『尾崎行雄』(古川弘文館、昭和35年)

 結構古い発行年数ですが、書いてある内容は分かりやすく、なおかつ短めなので、尾崎研究の最初期に読むべき本かな? と思います。

 あまり他の書では見かけない尾崎うっかり話も見れますのでかなりおすすめです。


・時任英人『犬養毅 その魅力と実像』(山陽新聞社、2002年)

 尾崎との関係性を述べた章を参考にしました。

 尾崎と犬養はセット扱いされていますが、二人の政治思想はかなり違うんですよね。この章をみていると、それが明瞭に分かります。

 ちょいと犬養贔屓尾崎下げが見受けられますが、尾崎同担拒否勢な私はニッコリです




・時任英人『明治期の犬養毅』(芙蓉書房出版、1996年)

 タイトルのごとく、明治の犬養を詳しく述べています。

 この本に限らず、犬養の人物史を読んでいると、立身出世のために滅茶苦茶努力しているのに、それが全く実を結んでないなあ、と思ってしまいます。  

 能力はあるのになあ……。なんでだろうな……。口が悪いからかな……。口が悪いからかも……。 

 

・我妻栄編『日本政治裁判史録 明治・後』(第一法規出版株式会社、昭和44年) 

 星の疑獄事件を調べるために読みました。

 こういう本があるとはじめて知ったのですが、実際の裁判の流れも記載されていて中々面白かったです。



・真辺将之『大隈重信 ―民意と統治の相克』(中央公論新社、`2017年)

・大日方純夫『日本近代の歴史2 「主権国家」成立の内と外』(吉川弘文館、2016年)

 どちらも、明治十四年の政変を知るために読みました。

 特に後者の本はわかりやすくまとめられている概説書ですので、おすすめ本です!


 


<史料>

・尾崎行雄『近代怪傑録』(中央公論新社、2014)

 尾崎行雄が2014年に本を出したわけではなく、昭和9年に刊行された本を底本にして、新字体に改めるなどして読みやすくした本です。

 偉人たちの個性がこれでもかってほどに出ていて面白いです。

 私が特に意外に思ったのは、原や山県など、尾崎と対立した人物を好意的に評価していることです。

 山県なんて、尾崎の敵でしかないだろうに、随分褒めていました。

 政治的に対立している人物でも、人柄や才能をしっかりと見極めて評価出来る尾崎先生さすがです!


・尾崎行雄『立憲主義の日本的困難 尾崎行雄批評文集1914‐1947』(、2014年)

 こちらは、尾崎の演説や発表した文章をまとめた史料集です。

 尾崎が真面目に語った内容ばかりですので、尾崎が真面目に何を考えていたのかを理解するにはおすすめです

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Go Ing My Way!! 尾崎行雄っ!! @asakurazyunzyun

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