プレイ_ウィズ_!

雨田 白十郎

アウフタクト

音楽のメロディーとリズムに溢れた世界"サウゾニア"

かつて世界の創造主から非力だった人間たちに"4つ"の楽器が贈られた。


"この楽器を使い、世界を繁栄させるのだ"

"そして私に素晴らしいサウンドを聴かせてくれ"

"素晴らしいサウンドを聴かせてくれた暁には祝福を授けよう"


人間たちはその言葉の通り、授かった楽器を元に沢山の楽器を生み出し、技術を磨いていった。しかし人間たちの中に祝福を独り占めしようと考えるものが出てくるようになった。その考えはたちまち浸透していき、いつしか世界は楽器ごとに分断し4つの国、

・管楽器の国"ファレスト"

・打楽器の国"バ・ミリー"

・弦楽器の国"フィズラバ"

・鍵盤楽器の国"シチリアーノ"

が生まれた。そしてどの楽器が1番良いサウンドをさせることができるのかを競うようになったのだった。

そこから少し時が経ち、"4つ"の楽器を元に人間が人工的に作り出した楽器の国

・人工楽器の国"ポプソディア"

が生まれ、5つの国での差別や権力によって追放されてしまった者が集まる国

・追放者の国"リートエンド"

が生まれた。


この世界では、楽器の才能が絶対的権力として扱われている。

才能が無いものは国の発展のため、リートエンドへ追放。

自分の国以外の楽器はクソである。

これがこの世界の常識だった__。


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プレイ_ウィズ_! 雨田 白十郎 @hakujurou

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