以津真天の森

@ninomaehajime

以津真天の森

 樹齢千年を超えるという杉の大木は、針葉樹林の中でその存在を際立たせていた。

 そびえ立つ幹には深い皺が刻まれ、子供の足では一周するにも時間がかかる。見上げると四方に枝葉が伸び、陽光を拒んでそこだけ妙に薄暗く感じる。

 年月によって捻じれた幹の樹肌には、黒い影が張りついていた。一見鳥に似て、その黒い翼は一丈以上もある。蛇を思わせる細長い胴体に、人を容易く切り裂くであろう一本足の鉤爪。弱々しく開閉する嘴にはのこに似た歯が並び、丸く黒々と光る瞳には自分を見上げるわらべの姿を映していた。

 その胸には、深々と白羽の矢が突き刺さっていた。

 杉の木に縫いつけられた怪鳥を目の当たりにして、童は叫んだ。

「そこは私の場所だよ」



 ご神木としてまつり上げられた杉の木には、一本足の怪鳥けちょうが棲むという。

 これは人を取って食う。神域に足を踏み入れた者に牙を剥き、噛み砕くという。だから周囲の村々は神のつかいとして敬い、おそれてきた。

 ところが異変があった。けたたましい鳴き声が針葉樹林から響いた。見れば、黒い影が上空を旋回している。翼を畳んで急降下すると、木が薙ぎ倒される音が伝わった。土煙が上がり、再び異形の鳥影とりかげが舞い上がる。

 村の者たちはおののいた。きっと不埒ふらち者が神域を侵したに違いない。祟りを恐れ、家の中へと皆が身を隠した。震える母親の腕の中で、ゆいは疑問を抱いていた。

 耳障りな鳴き声は三日三晩止まなかった。ただの不届き者が襲われているのなら、とっくに怪鳥の腹の中だろう。声が鳴り止まないということは、その何者かとの争いは続いているということだ。

 三日目の晩、風を引き裂く笛の音が鳴り響いた。その直後、絶叫に近い金切り声が夜空に尾を引いた。不吉な声を聞いて、家族は竦み上がる。結には断末魔に聞こえた。

 あの鳴き声が途絶えて、人々は恐る恐る針葉樹林を窺った。あれだけ叫び声を撒き散らしていた樹林の上空に黒い影はなく、不気味なほど静まり返っていた。

 不穏な雰囲気を孕みながら人々は日常に戻っていった。結は樹林から抜きん出て見えるご神木さまが気がかりで仕方なかった。黒い怪鳥が相手を仕留めたにしろ、激しい抵抗が遭ったに違いない。巻きこまれて、いらぬ傷を負ってはいないか。

 案じる気持ちがちょうじて、結はとうとう禁忌を破った。ご神木が座する針葉樹林へと足を踏み入れた。一本足の怪鳥に見つかれば自分など一呑みにされてしまうだろう。その危険を冒してでも、一目で良いからご無事を確かめたかった。

 神域を進むにつれて、激しい争いの痕跡が見受けられた。杉の木は薙ぎ倒されて、白羽の矢が何本も幹や地面に突き刺さっていた。黒く大きな羽根が抉れた大地に撒き散らされ、一方的な戦いではなかったことを物語っている。結は恐々こわごわと足を進めた。

 日光が遮られ、水底にいる感覚に囚われた。木漏れ日が揺らめく針葉樹の中で、ご神木の元まで辿り着いた。高々と天空へ手を広げる老齢の杉の木は、思わずひれ伏せたくなるほどの威厳を漂わせていた。童は木の陰から仰ぎ、感嘆の息を漏らした。

 そうして、樹肌に白羽の矢で縫いつけられた黒い影を発見したのである。

「駄目だよ。ちゃんとご神木さまを守らなきゃ」

 自分よりも遥かに体格で勝る怪鳥を前に、結は腰に両手を当てて言った。恐れよりも憤りが勝った。神の遣いが破れ、あろうことかご神木に張りつけられるなど言語道断だった。

 一本足の怪鳥は黒い穴に似た瞳でその童を見下ろすばかりだった。本来なら人の子などくちばしに生え並んだ牙で容易く噛み砕いただろう。今は威嚇する力も残っておらず、両翼をうなだれている。その不甲斐なさに、童はさらに腹を立てた。

「もう、私がその矢を抜いてあげる」

 木登りは得意だった。ご神木さまに触れるなど恐れ多かったが、とてもこのままにはしておけない。その根元におっかなびっくり近づき、指先を伸ばした。長い年月を重ねた樹肌の感触に、禁を破った背徳感が背筋を駆け上った。笑みに近い、引きった表情になる。

 深々とした樹肌に抱き着き、頬を寄せる。そのまま目を閉じると、涼やかな風の匂いが木の葉を運ぶ。森の潮騒しおさいを聞いた。

 我に返った。乙女のように顔を紅潮させ、深々とした幹の皺に手を差し入れる。草鞋わらじを履いた足を引っかけて、小柄な体躯を持ち上げる。ささくれた樹皮に指をかけ、遥か樹高の杉を登り出した。

 存外、幹の根元から怪鳥の脚は近い。鷲に似た黄褐色おうかっしょくの一本脚には三指をそなえ、凶悪な鉤爪を生やしていた。その爪先で、数多あまたの獲物をほふってきたに違いない。結は生唾を呑みこんだ。その爪の内側に握りこまれるだけで、この身は引き裂かれてしまうだろう。

 束の間逡巡し、意を決して一本足に取りついた。ほとんど微動だにしなかった怪鳥が動いた。弱々しい奇声とともに大きな脚を振った。蹴るというより、払いのける仕草に近い。それだけの動作で結の小さな体は吹き飛び、草鞋とともに宙を舞って地面を転がった。

 少しのあいだ、倒れ伏した童は動かなかった。その様子を、丸い双眸そうぼうが映し出す。やがて肘の先が持ち上がった。

「困る、んだよ。いつまでも、そこにいられたら」

 土を握り締めながら、面を上げた。鼻血を流しながら笑っていた。

 根負けに近かった。何度か脚にしがみつかれ、振り落とした。童は諦めなかった。そのたびに立ち上がり、裸足のまま杉の大木を上った。とうとう脚を振る余力さえ失われたのか、強靭な爪が垂れ下がったままになった。この機に結は怪鳥の羽毛を掴み、細長い蛇に似た胴体を這い上がった。胸元に辿り着くと、かすかな拍動を感じる。黒い胸を貫いた白羽の矢に手を伸ばした。

 白鷺しらさぎの羽根だろうか。その下の本矧もとはぎを両手で握り、両足で踏ん張って思い切り引っ張った。びくともしない。手の皮が擦りむけて、肩が抜けそうだった。頭上から生温かい息が吹きかけられた。

 見上げると、怪鳥が首を伸ばして真黒の嘴を近づけていた。開かれた口の上下から、いかめしい牙が露わになっている。驚いて手を放すと同時に、童の頭があった位置で嘴が勢い良く閉じた。

 そのまま支えを失い、地上に落ちて背中をしたたかに打ちつける。痛みに息ができなかった。しばらくのあいだ、針葉樹林の底で狭い空を見上げた。

 おぼろげな目線を動かすと、杉の大樹が森の中央に鎮座していた。その威厳を拝して、結は思った。ああ、やっぱりご神木さまは立派で、美しいなあ。

 身を起こした。白羽の矢ではりつけになった怪鳥を見上げて言った。

「また、来るから」

 覚束おぼつかない足取りで針葉樹林を去る小さな背中を、丸い眼光が見届けた。

 何度か太陽と月が入れ替わって、宣言通りあの童が現われた。傷が癒えたのか、妙な自信が見て取れた。その幼い手には、長い縄が束ねられていた。

「もう、いつまでそうしているの」

 口をへの字に曲げ、黒い怪鳥に縄を掲げて見せた。

「これ、納屋にあったんだ」

 杉の大木から動けない異形の返事は、おぞましい吐息のみだった。

 縄を肩に巻きつけ、また杉のご神木に触れた。そのたびに恍惚に満ちた、奇妙な表情をする。気を取り直し、木登りを始めた。何度も振り落とされて懲りたのか、一本足に取りつくことはしなかった。幹の側面から回り、黒く艶やかな翼へ跳んだ。

 怪鳥は吠えた。両翼を振り上げる。刃にも似た硬質な羽毛を掴み、童は必死にしがみついた。細い足が上下に振られ、すっぽ抜けた草鞋が宙を舞った。

「暴れないで。じっとしててよ」

 治りかけていた手のひらが切れ、血の雫が飛び散った。少しのあいだ辛抱していると、余力を使い果たしたのか怪鳥は両翼を垂れた。

 手の痛みをこらえながら、翼を伝う。首の動きに注意しながら、胸毛に移動する。その動きを丸い瞳が追従した。胸に刺さった白羽の矢まで辿り着くと、そのに縄をかけた。片手で体を支えながら、もう片方の手と口を用いて器用に結ぶ。その固い結び目を見て、我ながら上手くできたと満足げな笑顔を浮かべる。

 その頭部を噛み砕かんと、再び嘴の先端が迫っていた。その上下の牙が噛み合わされるより先に、童は縄を掴んだまま飛び降りた。噛み応えがなく、怪鳥は不思議そうに首を傾げた。

 地面に着地した結は、縄を両手で握り締めたまま勢い良く走った。たわんだ縄が張り詰め、童の動きを止めた。細い肩に縄を食いこませながら、奥歯を噛み締めて渾身の力で引っ張った。全体重を乗せて前のめりになる。それでも矢は抜けなかった。

 手が血で濡れ、縄が滑った。そのままの勢いで童は転び、顔面を打った。矢に結ばれた縄は空中で跳ね、地面まで届いた部分が輪を描いて折り重なる。

 黒い怪鳥は、丸い眼光を倒れた童の背中に注いだ。身を起こした結は、こちらを振り返って顔を崩した。また鼻血が流れていた。

「良い考えだと思ったんだけどなあ」

 無邪気に笑う童の心境は、怪鳥の理解に及ばない。

 試行錯誤の日々だった。怪我を負わない限り、貧しい格好をした童は毎日訪れた。垂れた縄を綱引きの要領で引っ張った。無論子供の力でそうそうに抜けるものではなく、今度は全体重を乗せてぶら下がった。左右に揺れながら、怪鳥を縫い止める白羽の矢に負荷をかけた。

 すぐに抜けるものではないとわかっているのか、結は両手でぶら下がったまま怪鳥を見上げた。

「そんなに相手は強かったの」

 黒い怪鳥は答えない。

「でもとどめを刺さずにどこかに行くなんて、おかしいね」

 縁は不思議そうに顎に指を当てた。

 熾烈しれつな争いの末に渾身の一矢を放った男は、自らが仕留めた怪物を前に言った。

「俺はお前を殺したいわけじゃない。ただ、身を守っただけだ」

 彼もまた裂傷を負い、満身創痍だった。その場で胡坐あぐらをかきながら、杉の大木に縫い止めた怪鳥を力なく見上げた。

「俺はお前の縄張りを侵した。お前は俺を殺そうとした。だから、これで手打ちにしよう」

 竹の大弓を背負い、男は樹林の向こうへ消えていった。

 怪鳥の一本足の下で、縄に掴まった童はずっとさえずっていた。

「私ね。大きくなったら、ご神木さまのお嫁さんになるんだ」

 年を経た杉を見上げ、恍惚とした表情で言った。一人と一羽の頭上で、手を広げた枝葉が風に揺れていた。

 矢が抜けないまま、歳月が過ぎた。少しずつ童の背丈が伸び、容姿も変わっていった。短かった髪が伸び、黒髪が腰まで届いた。体の輪郭が柔らかくなり、着物の裾が伸びた。

 一本足の怪鳥は、何も変わらずにいた。その場から動けないまま、死ぬこともない。黒々とした丸い瞳で、通い詰める娘を出迎えた。

「いつまでそうしているつもりなの」

 娘は腰に両手を当てて、いつもと同じ言葉を吐いた。成長しても、その立ち振る舞いは子供のときと大差ない。何度か新たに結び直した縄を握り、これまでと同じく全力で引っ張った。

 何年も同じ行為を続けたことが功を奏したのか、手のひらの感触が今までと違った。あるいは彼女の力が強くなったのかもしれない。怪鳥は自身を繋ぎ止めている矢のやじりが少し抜けたのを感じた。

「今、動いたよね。きっともう少しだよ」

 結は喜んだ。年頃の娘がはしゃぐさまを、やはり感情の読めない眼差しが眺めていた。

 何日か娘は来なかった。怪鳥は気にも留めなかった。これまでも怪我をして、この杉の大木を訪れる間隔が空いたことが何度かあったからだ。頬を腫らした顔を見せたこともあった。

「お父さんに叱られたよ。みだりに神域へ入るなって」

 赤くなった頬で、やはり結は笑った。その笑顔を目に入れても、怪鳥は何も感じなかった。

 天候が崩れつつある日だった。久方ぶりに姿を見せた娘は、沈んで見えた。いつもの口上はなく、杉の大木の根元にしゃがみこんだ。怪鳥はその呟きを拾った。

「私が結婚する男の人を見つけたって。どうしてそんなことをするんだろう」

 両膝を組み、杉のご神木を振り仰ぐ。幹に縫い止められた黒い怪鳥と目が合う。

「もうここにも来れなくなる。そうなる前に、急がなきゃ」

 娘は急に立ち上がり、両手で矢にった縄を掴み、腰を落として引っ張った。奥歯を食い縛り、豆ができては潰れた手に渾身の力をこめた。やがて針葉樹林の上から雨粒が降り出した。にわかに雨景色となった森の中で、髪を濡らしながら娘は叫んだ。

「あなたは、いつまでそうしているつもりなの」

 一本足の怪鳥に、その叫びが響いたわけではなかった。実のところ、人間の言葉は全て理解していた。ただ他の鳥獣と同じ鳴き声としか思わなかっただけだ。

 牙が生えた黒い嘴の先端を、胸元に近づけた。矢が刺さった箇所の肉をついばみ始めた。胸の羽毛が飛び散り、鮮血が矢を伝って縄に染みこんでいく。今までにないその行動を、娘は束の間見上げた。やがて頬を少し緩め、また手に力を入れた。

 雨の中、奇妙な共同作業は続いた。黒い影は自らの胸肉を抉り、娘はそこに刺さった矢を抜こうと縄を全力で引いた。周囲は雨でけぶり、手が濡れて滑る。もう少しで、縄が手から抜けそうになった。

 不意に体勢が崩れた。仰向けに倒れていく結の瞳に宙を舞う白羽の矢が映った。その先端は、鏑矢かぶらやだった。ああ、あの夜に聞こえた笛の音はこれだったのだと、ふと思い出した。

 自由の身となった怪鳥の力強い羽ばたきが聞こえる。娘は半身を起こし、喜びをわかち合おうとした。その眼前に鉤爪が迫った。

 一本足によって拘束され、再び地面に押し倒された。肩に鋭い爪が食いこみ、血が滲む。吐息を吹きかける怪鳥の嘴があり、胸の傷から溢れる血が結の顔を濡らした。

 その感情の読めない丸い瞳の中に、血まみれになった自分の顔があった。

「食べても良いよ」

 結は言った。

「ただし、ご神木さまからは絶対に離れないでね」

 黒い怪鳥は娘を食べ、少しでも傷を癒す活力にしようと考えていた。一緒に過ごしたわずかな年月で、情など湧かなかった。ただ、今まで貪ってきた獲物と違って、その人間は餌食にされる間際でも泣き叫ばなかった。

 結の体から鉤爪が離れた。羽ばたきが力強い風を起こし、黒い影が雨天へと舞い上がる。しばらく身を隠し、傷を癒そうと思った。地上を見下ろす。あの娘が杉の大木の下で大きく手を振っていた。

 時が過ぎた。胸の傷が塞がり、再び黒い怪鳥は自らの棲み処へと舞い戻った。何やら騒がしい。小賢しい鴉どもが自分の姿を認め、慌てて飛び去った。空に聳える杉の大木へと降りていく。

 その黒々とした瞳に映ったのは、縄で首をくくった娘の死体だった。

 鴉に啄まれ、生前の面影はない。木登りが得意な娘だったから、高い枝に縄を結び、首を通してそのまま飛び降りたのだろう。頭皮ごと髪が抜け落ち、小首を傾げていた。ただの偶然に違いない。頬の肉が削げ、歯茎が剥き出しになった死に顔は、笑っているかに見えた。

 そのつま先の遥か下には、自身を縫い止めていた鏑矢が落ちている。

 怪鳥はその亡骸を目の当たりにしても、何の感慨かんがいも湧かなかった。死体でも血肉にはなるだろう。嘴の牙で噛み砕こうとして、首の動きを止めた。

 その行動は、自分にもよく理解できなかった。黒い怪鳥は再び空へと舞い上がり、杉の大木の頭上で大きく旋回した。

「いつまで、いつまで」

 娘がよく口にしていた言葉を繰り返した。その声は、村娘が行方不明になって騒ぎになっていた村まで届いた。



 それから百年以上の年月が過ぎた。

「――あんたは国の天然記念物に指定された」

 針葉樹林の中央で悠然と杉の大樹が佇み、その前で枯草色の制服を着た中年の男が見上げていた。煙草の煙をくゆらせ、制帽に丸眼鏡をかけている。

「この国に何かない限り、り倒されることはないってわけだ」

 木漏れ日が揺蕩たゆたい、杉の枝葉が風にそよぐ。中年の男は吐息とともに紫煙しえんを吐いた。

「俺は、あの娘がなぜ命を絶ったのか、今もわからずにいる」

 その独白を、杉の老木は静かに聞いていた。

「こうして人の姿に化け、人の側に立って、たくさんの死にぞこないどもの声を聞いた。それでもわからないんだ」

 笑える話だろう。男は頬を歪めた。

「ただ、今なら理解できることもある。あの娘には悔いがなかった。何一つ思い残すことなく、首を吊ったんだ」

 指先に挟んだ煙草を差し向け、丸眼鏡の男は杉の大木に尋ねた。

「あんたならその理由がわかるのか、ご神木さまよ」

 かつて祀り上げられた杉の木は、葉擦れの音を返すばかりだった。制帽の男は肩を揺らした。

「そうだな、答えなどあるわけがない。俺は神の遣いではなく、あんたはご神木なんて大層なものじゃない。少しばかり長生きしているだけの、ただの杉の木だ」

 煙草の吸い殻を無造作に投げ捨て、靴底で踏み消した。

「あの娘の生きた墓標としては、悪くはないだろう」

 大きな杉の木に背を向けた。その口の中で呟く。俺はいつまで、こんなことを。

「いつまで、いつまで――」

 羽音が響き、男は姿を消した。

 かつて娘が首をくくった杉の大木に手向たむける花はなかった。ただ黒い羽根だけが一枚、その根元に横たわっていた。

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