少年は少女と出会って己を知る。心温まる優しきファンタジー!

拝読して最初に感じたのは"近年のweb小説ではあまり見なくなった、懐かしい気配がするハイファンタジーだな"ということです。


転生や転移もありませんし、もちろんチートもありません。


あるのは少年少女の成長が丁寧な筆致で描かれたストーリーと、練り込まれた世界観。



『煌炎』の二つ名を持つ魔女に育てられた主人公・フラムが破門にされてからが本編開始。

ただ。その前日譚としてのプロローグがあることで、より物語への期待感が高まります。


個人的に推したいのは、フラムの師匠に当たる魔女・マルゼス。


彼女のキャラは私が今読み進めている現段階では完全には掴みきれませんが、時折覗かせる強者としての雰囲気や母親代わりとしての優しさ。

そういった端々で感じるキャラクター性が、"続きを読みたい"、"もっと知りたい"といった好奇心を掻き立ててくれるのです。


もちろんボーイミーツガールの重要な要素を担うヒロイン・フェレシーラも等身大の少女としての魅力に溢れています。


さて。これ以上書いてしまうとネタバレになってしまいそうなので、ここまでとしましょう。


ぜひこの作品の内容は、皆様の目で確かめてほしいと思います!



壮大なハイファンタジーをお求めの方はぜひ!

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