オリオン座第9惑星リアルス星の極地に存在するグアダンダという砂漠地帯。その、砂嵐に隠されたあるポイントに、探検隊によって発見された謎の塔がある。調査によるとその塔は、だんだん高くなっているという。 だんだん高くなる塔の謎を解明しようという科学者たちの物語。つぎつぎと出る仮説はみな否定されてしまうのだが……。 SFのショートショートです。え、そんな!というオチ。こういう短編は、何と言っても読んでいて楽しい! SFはこうでなくちゃ。
エンタメの要素をこれでもかと盛り込んだ良作!!SFの描写あり、ミステリーな雰囲気もあり、ホラーチックな演出もあったり!カクコンに応募するために温めていた話なのかと思うわ!
ウーン、これは、「カクヨムコンテスト10」の短編部門で、SF部門では、相当にいい所まで行きそうな話ですね。私は、この「バベルの塔」の話は、映画「2001年宇宙の旅」に出て来る「モノリス」の話かと思いましたが、この作者先生が、そのような既存の話を、小説にされる筈も無く、まあ、読んで見て下さい。逆点の発想の小説ですよ。一読の価値ありです。