第3話告白のヘンジ
そういえば‥俺、伊藤茜音に告白されて返事を伝えてなかったな‥
うむ‥一体どうすれば良いのだろう下手したら茜音を傷つけてしまう‥最近、俺はこの事について悩んでいる。いろいろ考えてるせいかあまり眠れないのである。
そうだ!愛子の部屋に行ってどうすればいいか聞いてみるか。そうと決まれば急がば回れだ! 俺は愛子の部屋のドアをノックした。
「お兄‥どうしたの?」
「悩みがあるんだが聞いてくれないか‥」
「わかったわ。廊下に居るとあれだから入って。」
「ああ、そうさせてもらうよ。」
初めて愛子の部屋に入った気がする‥愛子の部屋の壁には男性アイドルのポスターやアニメのキャラのポスターがかざってある。ベットの周りにいろんなぬいぐるみが置いてある。
「それで悩みってのは何?お兄」
「実はな‥同じクラスの伊藤茜音に告白されてどう返事したらいいか迷っててな‥」
と、俺が話終えると愛子の寝むたそうな顔から真剣な顔に変わっていた。
「お兄はどうしたいの?」
「俺は‥付き合いのかもしれないし‥実は付き合いたくないのかもしれない。」
「そう‥」
「どうしたらいいと思う?」
「本気付き合いたいと思うのならOKすれば?もしも付き合いたくないのなら‥ハッキリ断っても良いと思うわ。」
「そうだよな‥ハッキリ断ったとして‥茜音を傷つけてしまうことが怖いんだよ。」
「‥‥傷つけてしまうことが怖いのなら‥お試しで付き合ってみてこれからも上手くやっていけると思うのなら付き合っていいんじゃない?」
「なるほどな‥」
「あまり、深く考えすぎない方がいいわよ。お兄の心身が持たなくなるわ。」
愛子‥良い妹だよ‥君は‥
「すまんな‥こんな兄で‥」
「私は、別にお兄のことバカにとかはしてないし見下したりとかもしないから。」
「ふふふ‥最高だぜ愛子。」
「‥‥馬鹿。」
「ありがとうな!悩みを聞いてくれて俺なりにも考えてみるぜ。」
と言うと俺は愛子の頭を撫でた。
愛子の頭を撫でた後、俺は早速さと愛子の部屋を出た。
「‥‥お兄」
お兄‥好きな人が出来たんだね‥私だって‥!
私だって茜音に負けてられないわ!!
お兄を必ず振り向かせてやってみせるわよ!!
-次の日-
「おはよう。月見くん。」
「おはよう。伊藤さん。」
「伊藤さん、この間の返事を聞いて欲しい。」
「えっ?あっ、うん‥」
「お試しで付き合ってみてもし上手くやっていけそうなら本気で付き合おう!」
伊藤茜音の目から涙が出ている。嬉し涙だろうか‥
「ありがとう‥月見くん‥」
「それじゃあ‥健康観察簿取って来るから」
と言うと俺は教室を出た。
愛子‥すまないこれからも君への気持ちは変わらない。いつか時がきたら君に俺の気持ちを伝えるよ!その時が来るまで待っててくれ‥必ず君を幸せにしてみせるよ愛子!!
「お兄‥‥答えは出せた?」
「ああ、出せたよ。」
俺は愛子に茜音とお試しで付き合うことを話した。
「お兄‥茜音を傷つける結果にならないように気をつけてね」
「ああ、そのつもりだ。」
「教室に戻るぞ愛子。」
「‥そうね‥」
茜音‥私もあなたにやられっぱなしじゃ悔しいわ。絶対あなたに負けないから!!
覚悟しててよねお兄も!!必ずお兄を振り向かせて魅せるんだから!
転生したら好きな女子の兄貴になったんだが ゴリラゴリラ @Janne62496
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