第2話こんな生活も悪くない

「おっ‥一番乗りか」

俺は教室のドアを開けた。

教室にはまだ、誰もおらず静かだ。

うーん‥一番乗りの教室は最高だな! 

さてと鞄を置いて電気をつけるとするか。

俺は電気をつけるためスイッチがある方向へ向かった。

ん?おかしいな電気のスイッチを操作してるのに電気がつかない‥そして何かスイッチに違和感を感じる。あれ‥スイッチってこんな柔らかいっけ?俺は恐る恐る顔を後ろへ向けた。

!!

俺が顔を向けた先に同じクラスの女子伊藤茜音がいた。そして、俺の手は伊藤茜音の胸に

伊藤茜音の顔は赤面していた。

オイィィィ!!何ラッキースケベ発動してんだ俺!! 

俺は急いで茜音の胸から手を離した。

「ご、ごめんっ!!気づかなかった!!」

俺はビンタされる覚悟で茜音に謝った。

「‥‥う、うん‥わ、わざとじゃないんでしょ?」

「も、もちろんわざとじゃない!ミスだ!本当にごめん!!」

「そ、そう‥あ、あの通してくれる?」

「ああ、すまん!」

俺は急いで電気のスイッチを付けて逃げるように自分の席についた。

「月見くん‥」

茜音が俺に話しかけてくる。

「な、なんだ‥伊藤さん」

「つ、月見くんには好きな子とかいるの?」

ええーっ!!まさかラッキースケベから恋愛に発展しようとしてるぅぅぅ?!!

俺は茜音の質問に動揺しながら回答した。

「い、いるよ‥」

「そうなの‥」

茜音の顔は少し悲しそうだ。

「誰もいないうちに言うけどわたし‥」

俺は急いで茜音を言葉を遮った。

待て待て!!落ち着けぇ!茜音!!目を覚ませ!!こんなラッキースケベから恋愛なんて‥ありえねぇよ!

「何か言おうとしてるんだよな!なんとなく何を言おうとしてるかわかるぞ!」

「そう?それじゃあ話が早いわね。」

「すまんがしばらく考えさせてくれ!」

なにやら廊下や教室の周りがガヤガヤし始めた。どうやら他の皆も学校に着いたらしい。

「そ、それじゃあ!お、俺は健康観察簿を取ってくるよ!」

俺は、あまりの気まずさの教室を飛び出した。

うぉぉぉぉぉー!! なんってこった!!

ラッキースケベからこんな展開になるとは思ってなかったぞ!!

廊下を走ってたら突然、何か柔らかい物にぶつかった。

「っ‥すまんすまん、健康観察簿を取りに行こうと急いでたものでな。」

!!

また、ラッキースケベ発動しちゃったァァァァァァ!

「気、気をつけてよね!」

「すみませんッッ!!気をつけますっ!」

俺は他のクラスの女子阿部円華に謝罪をして一目散に健康観察簿を取りに向かった。

「お兄、どうしたの?めちゃ顔赤いよ」

!!

「愛子‥」

俺は愛子にいままで起きた出来事を話した。 

「それはねちょっとね世間は許してくれませんよ。」

「厳しいな!おい!!」

「そういえばお兄は忘れてかもしれないけど私がお風呂に入ってることに気付かずにルンルンでお風呂に入ってきたよね‥」

!?

オイィィィ!!なにやってんだ俺ぇ!!!

嗚呼、神よどうか我を救いたまえ‥

こんなことしてる場合じゃあねぇ教室に戻らねば

俺は健康観察簿を持って早速さと教室に戻った。

教室はすっかりクラスメイトたちで賑わっている。朝の静けさが嘘のようだ。

その後も、俺はいろんなToLOVEるに巻き込まれた。

例えば、俺が転んだ拍子に俺が苦手な女子を押し倒してしまったり、放課後に教室でクラスメイトの女子の膝に顔を乗せて爆睡してたりとか‥今日はとにかく大変な1日だった。でも‥たまにはこんな日があっても良いかもしれない。

「さてと、家に帰りますかね!」

俺は軽く背伸びをしてからスイッチがある方向に向かった。

あれ‥スイッチってこんな柔らかい物だっけ?げっ!こ、これは!!まさか!俺は恐る恐る顔を後ろは向けた。

月見愛子がいた。

もうやめて!お兄のライフはゼロよ!!

「ご、ごめんなさーい!どうかお慈悲をください!!」

「まさか‥お兄に胸を揉まれる日が来るとは‥誠に遺憾ですよ?」

俺は、放課後に愛子にパフェとクレープを奢った。

今日は災難な一日だった‥

でも好きな人と同じ家で生活なんて最高だし

こんな生活も悪くないな!!

「ふははは!!月見瑛人‥面白すぎぃ!」

「アマテラス様やり過ぎは良くないですよ〜」 

「いいの!やり過ぎても彼が楽しく生活ができればね!」

さて‥月見瑛人これからお前は妹やクラスメイトの女子たちとどう接するか見ものね‥健闘を祈るわ瑛人くん‥


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