転生したら好きな女子の兄貴になったんだが

ゴリラゴリラ

第1話ところがどっこい夢じゃありません現実です!

誰かが俺を揺さぶり起こしてる。

「お兄!お兄!起きて!遅刻するよ!!」

俺が兄貴だと?俺はひとりっ子のはずだが‥

俺は恐る恐る目を開けた。

「月見さん?!」

目覚めた俺は目の前の光景に驚愕した。

なんと、俺の前に同じクラスの女子の月見愛子がいたのだ。

「なんでそんなに驚いてんの?」

「えっ‥なんでって月見さんの家にいつの間にか上がり込んで何故か寝てたからかな‥」

「何言ってんの?お兄ここ私たちのお家だよ。」

私たちのお家‥?一体どうなってんだ状況が全く理解できない。

「すまんが、もう一度さっきのセリフを頼む。状況が全く分からんのでな‥」

これは夢だよな‥!!俺が月見愛子の兄貴ってのは何かの間違いだ!

「いつまで寝ぼけてんのよ‥お兄もう一度言うけどここは私たちのお家なのよ。」

月見愛子の言葉の後に俺は顔をつねった。痛みはある。夢じゃなかった‥現実かよぉぉぉ!!!!!!!!

「お兄、早く準備しないと遅刻するよ!」

「ああ!わかった!!」

俺は素早く学校へ行く準備をした。

「なんとなく全てを思い出したぞ‥」 

そうだ俺は‥‥学校へ行く途中にトラックに轢かれて死んでしまったんだ‥

死んでしまった俺は女神みたいな奴に願って月見愛子の兄貴になったんだっけ‥

「これじゃあまるでなろう系小説の主人公じゃねえか!!」

愛子が居る事をすっかり忘れてたぜ‥

「なになに〜メタ発言?」

「こらこらそれは言わないお約束でしょうが!」

「さっさと学校に行くぞ!!」

「へいへいわかりましたよ。お兄‥」

俺たちは急いで学校へ向かった。 

俺が好きな女子の兄貴なんて最高じゃねぇか!ぐへへへ‥この薔薇色の人生を楽しんでやるぜぇ〜!!もしも付き合えたら「し」抜きで、いいや死ぬ気で幸せにしてやんよ!! 

待ってろ!俺の素晴らしき学園生活ぅぅ!!

「ふふふ‥すっかり楽しんでるみたいね。あの子‥これからどうなるか見ものね月見瑛人。」

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