第5話 不本意な達成感
女は軽く咳き込みながら薄く開いたカーテンを閉めた。適切に室温調節された部屋で、それでも窓辺にいた彼女は震えている。
入力したメッセージを取り消して、「やだね。」と打ち込んだ。送信してふーと細い息を吐く。
不本意な達成感が彼女の胸を締め付けた。
一方通行な僕ら 風早 雪 @kazehayayuki
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