貴族が貴族であったとしても貧乏。というのが考えさせられる設定だと思いました。
私たちはファンタジーの物語であっても物語を読む時というのは無意識に共感性を探してしまうもので、「2代前の祖父母がお金を使い果たしてしまった」という描写などありますが、戦争前は国のお偉いさんの家系だった(私の家系がそうです)、日本の戦後のバブル期とその崩壊、などの経緯から、親からの自分の子供に貧乏を強いていることを理解していない高嶺の要望…近い家庭環境の経験を持っているの人も多いのではないかと思いました。それがファンタジーであり現実に起こりえない話であったとしても、読み始めに、コツンと、共感にひっかかる何かが描かれているのって、刺さるんですよね。
(※短編ファンタジーの企画、ご参加ありがとうございましたっ)
美しいドレスを巡る奇跡のような物語。夢を持つことの大切さと運命の不思議を繊細に描いた、心ときめくファンタジー。それが本作です。
貧しい令嬢ティアナと彼女を支えるメイドのノエル、舞踏会で出会う青年ジャン。彼らの交流の中で、夢見ることは人生を変える力さえ持つのだと教えられます。
ティアナの情熱と努力、ジャンの優しさと誠実さが読者を惹きつけます。そしてティアナの持つ才能が未来へとつながる過程は、ロマンスを超えて大きな感動を与えてくれます。
貴族社会の変化を背景に、登場人物たちは自らの力で新たな道を切り開いていきます。彼らの前向きな姿勢には、時代を超えて共感できる強さがあります。読み終えた後には、まるで自分も若草色のドレスをまとったような、爽やかな気持ちが残りました。
ロマンスファンタジーが好きな人のみならず、夢を追うすべての人におすすめできる物語です。