人生において、落として良くないものと、落としていいもの。

 主人公の女性は、彼氏の忘れていったUSBを届ける途中に、それを落としてしまう。電車に乗って彼の会社に届けなければ、大事なプレゼンに支障をきたすのに。
 途方に暮れる主人公のもとに、一人の少年がやってくる。少年はUSBを落とした所を教えてくれたが、もう遅かった。乗るはずの電車は発車し、彼からは罵声を浴びせられる。

 主人公に再会した少年は言う。
 「それは落としても良い物だと思う」

 人生において落としてもいいものがあるななて、知らなかった。
 人生において落としてはいけないものという発想もなかった。

 果たして、謎の少年の正体とは?
 そして主人公が選ぶ道とは?

 切なくて、でも前向きになれる短編です。

 是非、御一読下さい