あとがき
LeliantⅢあとがき
ここまでお読みくださりありがとうございます。m(__)m
作者の副島桜姫です。
まず、このお話は旧作ということであとがきがなかったのですが、後から書き加えました。(残っていたデータが当時応募した新人賞への原稿のみで、過去魔法のiらんどさまで書いたあとがきのデータが残っていなかったため)
これを書いたのは、私が20代中頃のことだったと思います。
当時は執筆ペースも早く、Leliantシリーズを始めてから初の、女性が皇族という形です。
LeliantシリーズはⅣまで書きましたが、あとは男性が王族でした。(実は、没になった原稿には、王族関係ないのもあったのですが、出来が悪くて人に見せられるものではありませんでした)
イメージとしては、TRPGを思い浮かべながら書きました。
TRPG……テーブルトークRPGといって、ゲームマスターという進行役とプレイヤーが話をしながら進めるRPGです。
よく、TRPGのリプレイを読んでいたのですが、その影響が一番出ているのは野営のところですね。
ゲームマスターが、「じゃあ、野営の当番の順番とメンバー決めて」と言うと、襲撃フラグでした。(野営中にモンスターや盗賊が襲ってくるんです。野営の当番は慌てて寝てる人を起こして応戦します)
本作では襲撃はありませんでしたが。
サブタイトルの~遠き我が麗しの姫~ですが、ラストシーンからして、このサブタイトルに矛盾があることに気づかれたでしょう。
実は構想時は、1ページ手前までの流れで、リルには日常が戻る……はずだったのですが。
あの女が引っ込むわけないわな。
と、思い直し、最後の1ページが加わったわけです。
なお、その後、特にリルがどうなったかと言いますと……
それについては、封印していたLeliantⅣを解禁し、サブキャラとして登場してもらおうと思っています。
表紙に書いたように、Leliantシリーズは、同じ名前のヒロインでいくつも話を書くというもので、互いの話は独立する仕様でしたが……
実は、LeliantⅣは、データクラッシュにて失われたものなのですが、そのキャラを使って各作ごちゃ混ぜに書き直そうかと思いまして。
主役は別に居ます(ヒロインはリーリアントという名前です)が……
ここで話は変わって、LeliantのⅠとⅡは?と思われたかもしれませんので、申し上げておきますと、過去作「フェーン・ルード・オム・ファイクリッド」の「愛すらも、護れず」が、かつてのLeliantⅡにあたります。
いろいろ話が広がって、ああなりました。当初は短編として終わっていました。
LeliantⅠは、本当に短く、王子が奴隷を妃にするという設定を「ファムータル~エルベットの残り雪~」に流用してしまったため、永遠に封印するつもりです。
まあ、自信がないというのもありますが。
残念なのが、かつて魔法のiらんどさまで、読者リクエストで書き加えたLeliantⅢのその後の小話が、LeliantⅣと同じくデータクラッシュにて失われたことです。
パソコンが逝って、USBフラッシュメモリに入っていたデータだけ助かったんです。
まあ、その分を、これから書き直すLeliantⅣで、補えたらと思います。
LeliantⅢは、私の現在までの執筆で、一番楽しく書けた話でもあります。そういう意味では思い出深いのですが……
休筆から復帰して旧作としてアップしたものの他サイトでは見向きもされなかったのに、カクヨムさまに移転した途端、私の作品の中で一番見てもらえていることに驚きました。
まあ、短編でとっつきやすいというのもあったのかな?と思いますが。
ランキング1820位に入りましたとか、翌日には順位が上がりましたとか、何を基準にランキングが決まるのか分かりませんが、そんな簡単に入るものなのか?と、多少ならず驚きました。
あと、最後に補足ですが、ゼニス・ブルーとは、晴れた日の天頂のような青のことです。日本では空の色は表現が少ないですが、欧米では細かくあるそうで、そのひとつです。
すみません、当時、色の指定にめっちゃこだわっていた時期がありまして。LeliantⅢではなく、蒼穹の一族のビジュアルの元になったキャラが、処女作の後に書いた話(つまりは高校生の頃に書いた話です。あまりに出来が悪かったうえに、当時は手書き原稿で残っていないので、永久に公開はありません)に出ていたのですが、その話を書いた当時、色指定にこだわりすぎていまして。
色の辞典という、色見本が綺麗に刷られて、そこに色の解説がある本を偶然本屋さんで見つけて買ったことが原因でしょう。マニアックな色ばかり使っていました。
あの色辞典、大事にしていたのですが、個人的な理由で居住を転々としているうちに、紛失してしまいました。残念。
あ、あの「封夢の玉」の話ですが、蒼穹の一族に勝てば本当にもらえます。
ただ……あの人(人じゃないけど)、世界の階層が違って、あの世界では玉などなくても何でも思い通りになるくらい強くないと勝てません。
要するに、手にする意味がないほどの力の持ち主しか手に入れられないという、無茶ぶりアイテムです。
と、いうことで、長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございます!
2024/10/08 副島桜姫
LeliantⅢ ~遠き我が麗しの姫~ 副島桜姫 @OukiSoejima
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