体験通所は、必須です!

白鷺(楓賢)

本編

就労継続支援事業所を選ぶとき、どこに通うかは非常に重要なポイントです。私自身も、現在は就労継続支援B型事業所に通っていますが、そこに至るまでの道のりは簡単なものではありませんでした。今回、私が感じた事業所選びのポイントを、エッセイとしてまとめてみました。


#### 私の選択:B型事業所


私は以前、別のB型事業所に通っていました。しかし、7年ほど前にその事業所が閉鎖され、現在の事業所へ移ることになりました。その際に、A型事業所へのステップアップも真剣に考えました。相談支援員の方にいくつかの事業所を紹介してもらい、順番に見学して回りましたが、簡単に決められるものではありませんでした。


#### 体験通所の重要性


その際に、私が重視したのは「体験通所」でした。見学だけでは、その事業所が自分に合っているかどうか、正直分かりません。1日や数時間の見学で感じられることは限られており、実際に通所してみないと見えない部分がたくさんあります。そのため、気になる事業所には、必ず1週間ほどの体験通所をお願いしました。


1週間の体験通所では、事業所の雰囲気や職員さん、他の利用者さんとのコミュニケーションがどのようなものかを体感できます。実際に作業をしてみると、自分のペースでできるか、作業内容が自分に合っているか、他の利用者とどう接するかといった実感を得ることができ、これが非常に大きな判断材料になりました。


#### B型の魅力と選んだ理由


いくつかのA型事業所を体験しましたが、どこも私にはしっくりきませんでした。A型事業所は、労働としての側面が強く、一定の時間をフルタイムで働くことが求められます。そのため、体力や精神的な負担が大きく、私のペースには合いませんでした。結局、B型事業所に通うことを選び、現在に至ります。


B型事業所は、私にとって無理なく通える環境であり、作業時間も柔軟に調整できます。最初は1日2時間から始めましたが、徐々に時間を延ばして4時間にする予定です。もちろん、将来的にはA型事業所や障害者雇用での一般就労も視野に入れていますが、今はB型で経験を積みたいと考えています。


#### 体験通所のすすめ


事業所選びの際には、見学だけでなく、ぜひ体験通所をお勧めします。1日だけではその事業所の全体像を掴むことは難しいです。1週間程度の体験通所であれば、作業内容や人間関係、職場の雰囲気が見えてきます。そこで、自分が馴染めるか、通い続けられるかをじっくり考えることができます。


体験通所をした結果、私に合うA型事業所は見つかりませんでしたが、B型事業所は私の生活リズムや身体の状態に適していると感じました。B型にも様々な特徴があり、事業所ごとに方針や雰囲気が異なります。だからこそ、体験通所は事業所選びにおいて必須と言えるでしょう。


#### B型事業所での生活


B型事業所では、工賃だけで生活することは難しいですが、障害年金や生活保護を受けながら通うことができます。そのため、無理なく自分のペースで生活できるのが大きなメリットです。私は、この環境で着実に経験を積みながら、将来に向けてのステップアップを模索しています。


#### 最後に


事業所を選ぶ際には、焦らずに自分に合った場所を探すことが大切です。体験通所を通して、しっかりと自分の居場所を見極め、安心して通える場所を見つけましょう。私にとっての最適な選択は、今のB型事業所でした。皆さんも、納得のいく選択をして、充実した通所生活を送ってください。

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体験通所は、必須です! 白鷺(楓賢) @bosanezaki92

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