必死に書き上げた渾身の一作だったのに読者の反応がなくてつらい――現在進行形でなくても、そんな経験をした作者様は多いのではないでしょうか。
この書評の筆者も、そんなつらい経験の持ち主なのです。だからこそなのでしょう。対象の作品だけではなく、その先の作者様の思いまで汲み取るような、熱の入ったレビューがなされています。この作品は読んでみたい! そう思わせるレビューがとても多いのです。
それは上っ面だけの美辞麗句のレビューではなく、等身大の感想と感じられ、これを受け取った作者様はたまらなく嬉しいのではないでしょうか。これが創作の原動力となって、また新たな素晴らしい作品が世の中に送り出されることになるのだと思います。
筆者の執筆作品として恋愛系を得意とされるだけあり、レビュー対象も恋愛系の作品が多いです。良い作品を見極める目は確かだと思います。それも含めて、この書評は「皆様の作品の魅力を押し上げる、献身的な愛のレビュー実録」であると私は感じました。
皆さんはカクヨムで作品を読んで、レビューを書いたりしますか?
この作品『迷える子羊の読書録』の作者、田鶴さんは異世界恋愛ジャンルで独自の世界を書き続ける作者さんです。
小説を書くくらいだから、短いレビューなんてチョロいだろう、と思われますか?
いや〜〜〜、私の場合は……レビュー書くのは、チョロくはないです(笑)。
まずドキドキしちゃいますし💦
こんなことを書いていいんだろうかとか、作者様の思惑を外していないだろうかとか。
悩むこともままあります。
それでもレビューを書くのは、作品の素晴らしさ、受けた感動を伝えたい、という想いだったり、作者様への応援だったりするんですね。
この作品『迷える子羊の読書録』では、作者様が過去にレビューを書いた作品を紹介されています。
1話につき1作、作品の紹介、感想を書きつつ、実際のレビューも読めるようになっています。
この作品を書き始めたきっかけを、他の作者様の作品を紹介する作品を読んで感銘を受けたから、と前書きで説明されていますが、感銘を受けても自分自身で始める方はそう多くないでしょう。
自分の作品を書きつつ、他の作品紹介も書く、そんな田鶴さんは本当に小説を愛する方なのだな、と感じています。
Web小説は読まれてナンボ、という話は聞きますが、その「読まれる」ということがなかなかハードルが高かったりします。
そして読まれなければ反応がなく、反応がなければ、筆はどんどん重くなる……。
そこで悩む作者の方々は多いのではないでしょうか。
そんな中で、『迷える子羊の読書録』が新たな作品との出会いにつながったり、作者の書き続けるエネルギーになったら、本当に素晴らしいと思うのです。
私もこれからどんな作品が紹介されるのか、とても楽しみになりました。
そしてこの作品を読んで、「よし、私もレビューを書いてみよう」なんて思ったら、ぜひトライしてみてください。
短い文章だって大丈夫です。感じたこと、感動したことを書いてみてください。
きっとその応援の気持ちは、作者様に届きますよ♡