紹介No. 17:左目が見えなくなった話/白武士道

 今回は、エッセイ・ノンフィクションジャンルから、カクヨムコンテスト10【短編】に応募されている白武士道さん作『左目が見えなくなった話』を取り上げます。ノンフィクション・エッセイかつ短編なので、粗筋は紹介しませんが、本記事全般にわたってネタバレしています。


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紹介No. 17


URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093089412055162


ジャンル:エッセイ・ノンフィクション


カクヨムコン10短編サブジャンル:エッセイ・ノンフィクション短編部門


話数:5(2024/11/30現在)


文字数:6,736文字(2024/11/30現在)


投稿状態:完結


セルフレイティング:なし

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 この作品のことは、大田康湖さんのレビューの通知が来て知りました。私は強度の近眼で、網膜剥離と白内障のために手術も受けていますので、大田さんのレビューのタイトル通り、「他人事ではありません」と思いました。


 作者の白武士道さんは、網膜動脈閉塞症もうまくどうみゃくへいそくしょうに突然かかってしまった体験談をこのエッセイに綴っています。この病気では、その名の通り、網膜の動脈に血栓が詰まって網膜への血流が滞り、視力障害が起きるのだそうです。


 恐ろしいことに、原因を突き止めないと別の個所の血管も詰まる可能性があるそうです。白武士道さんの場合、多くの検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と高血圧が原因と診断され、どのような生活改善をしているかもエッセイで書かれています。実は私の家族も両方とも当てはまるので、気を付けてもらわないといけないなと思いました。


 読者の皆さんが一番気になるのが罹患後のものの見え方でしょう。白武士道さんの場合、左目の中央部の視野が欠損していてどんな見え方がするのか、具体的に説明してくださっています。


 検査入院の様子は、以前から別に書かれている(なんと2019年から継続!)創作活動に関するエッセイ『創作活動におけるあれやこれや』の第153話で、食生活の改善や病気後の心境については第154話でも詳しく教えてくださっています。


『創作活動におけるあれやこれや』第153話 網膜中心動脈閉塞症のあれこれ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891939429/episodes/16818093083229628438


『創作活動におけるあれやこれや』第154話 網膜中心動脈閉塞症のあれこれ(2)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891939429/episodes/16818093085342261327

『左目が見えなくなった話』の最後の言葉がとても身に沁みました。皆さんもどんな言葉なのか、是非読んで見て下さい。


『左目が見えなくなった話』への私のレビュー:

https://kakuyomu.jp/works/16818093089412055162/reviews/16818093089488353941


 それから白武士道さんは、短編だけでなく、長編異世界ファンタジー『新約・少女剣聖伝 ~天才剣士の伯爵令嬢は辺境の地で最強を目指す!~』でもカクヨムコン10に応募しています。全く剣術に興味のなかった美しい巨乳伯爵令嬢ローザリッタがどんなきっかけでどのようにそんなに強くなったのでしょう。彼女の鍛錬シーンはリアルで迫力があります。


『新約・少女剣聖伝 ~天才剣士の伯爵令嬢は辺境の地で最強を目指す!~』

https://kakuyomu.jp/works/16817330656026608395



【追記2024/12/13】

 白武士道さんが2作目となるカクヨムコン10【短編】応募作を投稿されました。人間の愚かさを露わにした良作です。


『魔蝶 -ファウナの庭【断章】-』

https://kakuyomu.jp/works/16818093089758664064


私のレビューはこちら:

https://kakuyomu.jp/works/16818093089758664064/reviews/16818093090273638771

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