感想No. 2:キリマンジャロの雪/アーネスト・ヘミングウェイ(九月ソナタさん推薦)
アメリカ人文豪アーネスト・ヘミングウェイは、多くの短編を書きましたが、その中に『キリマンジャロの雪(The Snows of Kilimanjaro)』という作品があります。10月末、九月ソナタさんは、この短編の重要なモチーフ「書きたいものは、まだ何も書いてはいない」をカクヨムコン10に挑戦する皆様へのエールとして、この短編を同名の評論(下記)で取り上げ、その映画化作品も別の評論(現在は非公開)で紹介しました。
『キリマンジャロの雪』(九月ソナタさん作)
https://kakuyomu.jp/works/16818093087341546370
私も九月ソナタさんの評論をきっかけに初めて『キリマンジャロの雪』を読んでみて、カクヨムコン10に挑む皆様へのエールとして相応しいと感じました。ですので、他の作者さんお勧めの小説を紹介する「お勧め、読んでみた!」コーナーでこの短編を取り上げ、九月ソナタさんからの応援エールのバトンを皆様に渡していきたいと僭越ながら思いました。
だから本来はカクヨムコン10開始前に本記事を公開し、今頃はカクヨムコン10応募作品を紹介しているはずでした。でも、この記事を書いているうちに、エールから脱線して自分の「書きたいもの」になってしまい、まとまりがつかずに超長文になり、時間ばかり経ってしまいました。これからはカクヨムコン10応援を名ばかりにしないように頑張ります。
さて、本エッセイ恒例の粗筋は、九月ソナタさんの評論が詳しく粗筋を紹介してくださっているので、本来は省いてもいいのかもしれません。でも本エッセイの伝統(?)なので、ここにも載せます。結末までネタバレしますので、ご注意下さい。なお、九月ソナタさんの評論以外の参考文献(原作の掲載誌や翻訳、批評・論評など)は長くなりましたので、最後に挿入してあります。
【粗筋】
アフリカ最高峰と言われるキリマンジャロの西側の頂近くに干からびて凍った豹の死骸がある。だが豹がこんな高所で何を求めていたのか誰も知らない。
作家のハリーは、妻ヘレンと共に東アフリカにサファリに来たが、茨の棘に刺された時の不適切な処理から脚が壊疽にかかってしまった。折悪くジープが故障し、救援を待っている間に壊疽の症状が進行し、ハリーは生死を彷徨う。壊疽の腐臭に誘われて昼はハゲタカが、夜はハイエナがキャンプの周りをうろつき、ハリーを益々弱気にさせるが、ヘレンは彼をなんとかして励まそうとする。でもハリーは自暴自棄になり、彼女に悪態をつく。
ヘレンがハリーの元にいない間、彼は世界各地での思い出を走馬灯のように脳裏に浮かべ、意識が現実と夢の間を行き来する。そして自分がどの出来事も未だに書いていなかったことに呆然とし、金持ちの女から女へ乗り換えて貪った怠惰と放蕩によって、才能と時間を無駄にしてしまったことを悔いる。ハリーはその遍歴の中でヘレンにも出会い、書きたいものも書かずに無為な時間を過ごした。その苛立ちから、ハリーは『金持ちのビッチ(rich bitch)』と彼女を罵ってしまったが、自分の責任だと本当は分かっていた。
ある朝、待ちに待った救援の飛行機がやって来る音がした。飛行機はハリーを乗せて離陸し、高度を上げていく。眩しい光の中に冠雪したキリマンジャロが見えた。ハリーが行こうとしている所だ。
ヘレンが夜中にハイエナの奇妙な声で目覚めると、見るに堪えない状態のハリーの脚が蚊帳から突き出て簡易ベッドからぶら下がっているのが見えた。彼女がいくら呼んでも答えはなく、ハリーはもはや息をしていなかった。
*****
『キリマンジャロの雪(The Snows of Kilimanjaro)』は、1933年に創刊された世界初の男性誌『Esquire: The Magazine for Men』(今でもあります!)の1936年8月号に初掲載されました。単行本では、1938年に刊行された短編集『The Fifth Column and the First Forty-Nine Stories』に収録されています。
ヘミングウェイの英語は平易で分かりやすいと定評で、この記事の最後の文献リストにあるように英語の教材にもなっています。『キリマンジャロの雪』も、元は雑誌掲載作品だったからということもあるかもしれませんが、九月ソナタさんがおっしゃる通り、文が短くシンプルで理解しやすくなっています。ハリーとヘレンの会話も、ハリーが重篤な病状だからかもしれませんが、短いフレーズが多いです。ただ、短編でも英語で読むと私は時間がかかりそうだったので、文献リストに挙げた翻訳で読み、疑問に思ったところだけ原文に戻って確認しました。
ヘミングウェイの作品は自伝的な側面が強いですが、この作品でもそれは例外ではありません。『キリマンジャロの雪』のオリジナル版でヘミングウェイは、「金持ちへの畏敬が幻想と分かって打ちのめされた」と友人のスコット・フィッツジェラルド(1896 – 1940)を実名で痛烈に皮肉っており、当然のことながら非難されたそうです(Friedman 2011: 101)。そのせいでしょうが、短編集に掲載される際、フィッツジェラルドの名前が『ジュリアン』に変更されています。
ヘミングウェイは、パリ在住時の1925年にフィッツジェラルドと知り合い、その後も手紙をやり取りするほどの友人関係を築いていましたが、フィッツジェラルドが自分の才能を無駄にしているとしばしば批判しました。友人と言っても、同業のライバルでもあり、フィッツジェラルドは特に代表作『グレート・ギャツビー』が生前、商業的に成功したとは言えず、お互いに複雑な心境を持っていたことは想像に難くありません。
『キリマンジャロの雪』の舞台であるサファリの間に体調を崩すことも、ヘミングウェイの実体験に基づいています。1934年1月、彼は東アフリカでのサファリ旅行中に重いアメーバ赤痢にかかり、治療のためにナイロビに戻りました(Chamberlin 2015: 133; Oliver 1999: 12)。この時の体験が『キリマンジャロの雪』のハリーに投影されているであろうことは想像に難くありません。
ハリーが夢と現(うつつ)を行き来する間に脳裏に浮かべるのは、フランス(特にパリ)、ブルガリア・トルコ国境地帯、イタリア、オーストリア、ドイツで見聞きしたことや、出会った人々――全てヘミングウェイ自身の実体験に沿っています。原作では、ハリーの回想部分はイタリック体で書かれているので、すぐに見分けがつきます。
彼の回想に出てくる人物(トリスタン・ツァラ1896-1963など)や出来事(ギリシャ=トルコ戦争/希土戦争1919-1922年など)、ハリーとヘレンの会話の中に出てくるアメリカの会社(SwiftとArmour:現在はブランドとしてのみ存在)や商品名(粉ミルクKlim:当時はBorden, Inc.の、現在はネスレのブランド)などは、当時の人々、特にアメリカ人にとってはすぐにピンとくるものだったに違いありませんが、現在の私達にとって既に歴史の彼方にあるか、マイナーなものになってしまっています。そうしてみると、ヘミングウェイの作品はもはや現代文学ではなく、既に古典なのだなと実感します。
私が読んだ翻訳(高村勝治訳 2013、下記参照)では、そのような当時の時事問題に註がついていたのですが、所々間違っている点があり、自分で調べても分からないことがありました。
小説の最初のほうで、アルコール類を飲みたがるハリーにヘレンが言う言葉に「ブラック」という人名(と思われる)が出てきます:”It’s supposed to be bad for you. It said in Black’s to avoid all alcohol. You should’t drink.“ (Hemingway 1938: 152)/「あなたにはいけないことになってるのよ。ブラック[ジョセフ・ブラック。医師。体熱の研究で有名]の本に、アルコールをいっさいさけるようにと書いてあったわ。飲んじゃだめよ」(高村勝治訳 2013)。
高村訳が指す「体熱の研究で有名」な「医師」ジョゼフ・ブラック(1728-1799)は、Wikipediaの記事によれば、潜熱や熱容量概念を確立したスコットランドの物理学者・化学者であり、医師ではありません。何より当時で既に100年以上も前に亡くなった外国人科学者の著書を日常会話で引用する風にヘミングウェイが小説に描くわけがないと思います。それでネットで少し探してみましたが、苗字がありきたり過ぎてこれだと思えるブラック氏を見つけられませんでした。もしかしたら他の翻訳本に註が載っていたかもしれませんが、高村訳を某Unlimitedで読めたので、別の翻訳本を購入しませんでした。どなたか、知っている方がいたら、教えていただけると嬉しいです。
それから高村訳は、ノルウェーの科学者、探検家、国際政治家で1922年のノーベル平和賞受賞者のナンセン(フリチョフ・ナンセンFridtjof Wedel-Jarlsberg Nansen [1861-1930])に「南極探検家」と註をつけています。ですが正確に言えば、彼は北極探検家で、南極探検は実現しませんでした。彼は、国際連盟の初代難民高等弁務官として、ギリシャ=トルコ戦争(1919-1922年)後のギリシャとトルコの住民交換(トルコ領内のギリシャ正教徒とギリシャ領内のイスラム教徒の交換)を提案し、監督しました。今から見ると、人道的に大問題な施策だと思うのですが、当時はそんな施策を発案してもノーベル平和賞を受賞できました。
ヘミングウェイはナンセンと実際に知己を得たわけではないと思われますが、1922年9/10月、トロント・スター紙の契約記者としてギリシャ=トルコ戦争の戦後処理の取材をしています。その時にパリのリヨン駅からブルガリアの首都ソフィア経由でシムプロン・オリエント鉄道(Simplon-Orient Express)でコンスタンティノープルまで行っています(Oliver 1999: 9; Chamberlin 2015: 42-44)。
シムプロン・オリエント鉄道のこともハリーの回想の中に出てきますが、現在の名称はベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス(Venice Simplon-Orient-Express)と言い、1977年にパリ-イスタンブール直通電車が廃止になっています。
また、ハリーはブルガリア・ギリシアの国境地帯の景色や、ギリシャ=トルコ戦争中に死にゆくギリシャ兵の様子も思い出しています。これらのギリシャ兵の様子をヘミングウェイは、“dead men wearing white ballet skirts and upturned shoes with pompons on them” (Hemingway 1938: 163)と描写しています。高村訳は注釈なしでこれを「白いバレーのスカートをつけ、リボンのついたそりかえった靴をはいた死人」としていますが、リボンは誤りで、原文にあるように靴に付いていたのは本当にポンポンなのです。ヘミングウェイが描くギリシャ兵は、エヴゾネス/エヴゾニ(Evzones/ Evzonoi)と呼ばれ、近況ノートに掲載した写真のように、フスタネーラというスカート型の下衣を着用しています。歴史的には山岳地帯で戦う軽歩兵でしたが、今はアテネの大統領官邸や無名兵士の墓などを警備する儀礼兵となっています。
私の近況ノート(2024/12/8):
https://kakuyomu.jp/users/Tazu_Apple/news/16818093089970621245
私は歴史に興味があるので、当時の時事問題に注目してしまいましたが、本来の感想らしきことも書こうと思います。
ヘミングウェイは、男に「身も心も捧げ、男に尽くし、主体性を失ってしまったようなタイプの女性」をしばしば描いてきました(今村 1990、第一章)。『キリマンジャロの雪』でも、ハリーの妻ヘレンは彼より年上でたいして美人でもなく、でもお金だけは沢山あり、ハリーに「rich bitch」と言われても彼の看病をやめません。
ヘミングウェイがこのような女性像を好んで描いたことや、彼のマッチョな男性像と女性遍歴から、私は彼のことを好きになれませんでした。正直言って、結婚中に不倫して次の女に現を抜かし、結局4回も結婚した浮気性なマッチョおっさんというイメージしかありませんでした。
そのイメージは今も捨てられませんが、この記事を書くにあたり様々な文献を読んで、それだけじゃないと分かり、共感も一部持てました。作品に否定的なレビューが出れば、彼も悩んで鬱状態に陥りもしました(Chamberlin 2015: 163)。スペイン内戦(1936 – 1939年)中は、それに関する記事やプロパガンダ、スペイン内戦を舞台にした『第五列(The Fifth Column)』だけを書いていたため、創作力が減退して苦悩もしました(Chamberlin 2015: 199)。『キリマンジャロの雪』はその前に書かれていますが、書きたいことを書けなかったというハリーの後悔は、作者自身の戒めになっているように思えます。
『キリマンジャロの雪』とほぼ同時に『COSMOPOLITAN』誌(1936年9月号)で発表された短編『フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯(The Short Happy Life of Francis Macomber)』では、ハリーと対照的に、臆病で情けない姿を晒していた男が死の直前にやっと勇気を持てた姿が描かれています。この作品もサファリを題材にしていて、今時の言い方で言えば『キリマンジャロの雪』と同様にバッドエンドです。だから主人公のフランシスが「幸福」だったとは私には全く思えないのですが、死の直前で勇気を持てた瞬間が幸せだったのでしょう。それに対し、ハリーはあれも書きたかった、これも書きたかったと後悔したまま、死んでいきます。
『キリマンジャロの雪』は、1952年にはグレゴリー・ペック主演で映画化されています。この映画が公開されたのは、原作が書かれてから16年経ち、スペイン内戦も第二次世界大戦もとっくに終わった頃です。だからだと思いますが、原作で出てきた時事問題は私の気が付く限りでは台詞に出てきませんでした。
妻ヘレンの描き方も全く違います。原作のヘレンはハリーより年上であまり美人ではない未亡人なのですが、映画のヘレンは当時のトップ女優スーザン・ヘイワードが演じ、グレゴリー・ペックのハリーは原作のハリーのようにビッチなんてひどい言葉を妻に投げかけません。それにハリーがかつて愛し、その幻影をヘレンに見てしまったシンシアという存在も原作には出てきません。
それからこの記事をお知らせした近況ノートにかごのぼっちさんがコメントをくださって思い出したのですが、九月ソナタさんも映画の評論に書いていた通り、映画のハリーはキリマンジャロでミイラになってしまった豹が単に道を間違えてしまったんだと結論付けていました。それが情緒もへったくれもなくしてしまって私はマイナスに感じました。あの豹は、何かを求めて高みに上ったんだと思うほうがハリーの渇望感に繋がると思うのです。
私の近況ノート(2024/12/8):
https://kakuyomu.jp/users/Tazu_Apple/news/16818093089970621245
1番原作と違うのはハリーが死なずに助かることです。やはり娯楽映画では、あのバッドエンドは商業的に受け入れられなかったのだろうと思いましたが、それだけが理由ではありません。ハリーの悲惨な最期や『ビッチ』という罵り言葉が映画にあれば、ヘイズ・コード(Hays Code/Production Code)というハリウッド映画業界が自ら1934年に導入した自主規制条項(1968年に廃止)に引っ掛かったでしょう。
ですが、それでは『キリマンジャロの雪』と同年に発表された『フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯』の映画化作品『決死の猛獣狩り(The Macomber Affair)』(1947年)が、なぜ主人公の死の結末を避けなかったのか、説明がつきません。
この違いは、ハリウッド・ブラックリスト(Hollywood blacklist)からくるという説があります(Kaplan 1985)。1940年代後半から1950年代中頃、ハリウッド映画業界を中心とする娯楽産業で活躍していた人々の中でアメリカ共産党に関与していると思われる者を下院非米活動委員会(House Committee on Un-American Activities/HUAC)が列挙したのがこのブラックリストで、そのリストに名前のある人は同産業で働くことを拒否されました。
ブラックリスト以降の1950年代は、「映画はハッピーエンドでおわらなければならなければならず、ロマンティックな愛が世界を正した時代」なので、この時代に撮影されたヘミングウェイ原作映画の結末は原作から劇的に変えられています(Kaplan 1985: 23)。
それでは、ヘミングウェイは自作と全く違う結末になった映画に対し、不満はなかったのだろうかと思いますが、はっきりとした意見は述べなかったそうです(Hunt 2020)。でも、ハリーのかつての恋人シンシアを演じたエヴァ・ガードナーはヘミングウェイの友人でもあったのですが、彼は彼女に「『キリマンジャロの雪』で良かったのは君と死んだ猫だけだ」と言ったそうです(Hunt 2020)。ただし、彼女の役どころは原作に全くなく、旬の女優をもう1人起用するために本筋と関係ないロマンスを無理矢理挿入したように思えます。ただ、彼女は美人ですし、本人を前にして不要な役だったとはヘミングウェイも言えなかったのかもしれません。
私自身は、映画『キリマンジャロの雪』はハッピーエンドに捻じ曲げられて陳腐になってしまったと感じました。原作の結末は悲しいけれど、ハリーが放蕩の末に時間と才能を無駄にしてしまって「書きたいものは、まだ何も書いてはいない」のに死んでしまった悲劇が強調されていました。それがハッピーエンドになることで、「書きたいものは、まだ何も書いてはいない」悲劇が薄れてしまったように感じました。だから、九月ソナタさんが映画『キリマンジャロの雪』の評論の最後で述べたように、カクヨムコン10に向けて頑張る作者さん達には原作の「書きたいものは、まだ何も書いてはいない」のほうが刺さるだろうなと思いました。
『キリマンジャロの雪』を紹介して下さった九月ソナタさんは、「砂漠を舞台にした愛と友情のファンタジー長編小説」『エメラルド色の秘密……』でカクヨムコン10に応募されており、カクヨムコン10【短編】応募用の短編も当分の間(2024/12/1現在)、毎日1作ずつ投稿していくそうです。それら短編の詳細は、九月ソナタさんのプロフィールページの小説一覧をご覧下さい:
https://kakuyomu.jp/users/sepstar/works
『エメラルド色の秘密……緑目の少年が砂漠にいたり、足の悪い少女がラクダレースの絶対王者だったり、もと山賊でダンサーの少年が王子になったりするちょっと変だけど、おもしろいかもしれない愛の物語』
https://kakuyomu.jp/works/16818093086215044422
九月ソナタさんの評論『キリマンジャロの雪』への私のレビューはこちら:
https://kakuyomu.jp/works/16818093087341546370/reviews/16818093087763673088
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【紹介作品(英語原作)】
初出:Hemingway, Earnest Miller. “The Snows of Kilimanjaro”, in: Esquire: The Magazine for Men (August 1936), pp. 27, 194-201.
https://archive.org/details/Esquire-Magazine-1936-08
単行本初出:Hemingway, Earnest Miller. “The Snows of Kilimanjaro”, in: ibid, The Fifth Column and the First Forty-Nine Stories, New York: Charles Scribner's Sons, 1938, pp. 150-175.
https://archive.org/details/fifthcolumnfirst0000erne_n9e0/mode/2up
https://archive.org/details/fifthcolumnfirst0000erne/mode/2up
【カクヨムでの『キリマンジャロの雪』の評論】
『キリマンジャロの雪』(九月ソナタさん作)
https://kakuyomu.jp/works/16818093087341546370
【日本語訳】
アーネスト・ヘミングウェイ著、高村勝治訳、『勝者には何もやるな』、ヘミングウェー短編集3、東京:グーテンベルク21、2013年(私が読んだのは電子書籍なので、「キリマンジャロの雪」のページは不明)。
※某Unlimitedにあったので選んだだけで翻訳としてはイマイチですが、巻末の解説は参考になりました。
【ノンフィクション・伝記】
Chamberlin, Brewster S. The Hemingway Log: A Chronology of His Life and Times, Lawrence, Kansas: Univ. Press of Kansas, 2015.
【批評・評論】
今村楯夫、『ヘミングウェイと猫と女たち』、東京:新潮社、1990年。
Friedman, Norman. “Harry or Ernest? The Unresolved Ambiguity in “The Snows of Kilimanjaro””, in: Bloom, Harold (ed.), Ernest Hemingway—New Edition. Bloom’s Modern Critical Views, New York: Infobase Publishing, 2011, pp. 97-108.
Oliver, Charles M. Critical Companion to Ernest Hemingway. A Literary Reference to His Life and Work. New York: Facts On File, 1999.
【映画】
“The Snows of Kilimanjaro” (1952)
https://archive.org/details/Kilimanjaro
※上記は吹き替え・字幕なしの英語版ですが、パブリックドメインなので、合法的にYouTubeでも見られます。YouTubeだと、所々理解できない日本語ではあるものの、日本語字幕も付けられます。
Hunt, Kristin. „Hollywood’s Version of “The Snows of Kilimanjaro””, JSTOR Daily (November 19, 2020).
https://daily.jstor.org/hollywoods-version-of-the-snows-of-kilimanjaro/
Kaplan, E. Ann. “Hemingway, Hollywood and Female Representation: The Macomber Affair”, Literature/Film Quarterly, Vol. 13, No. 1 (1985), pp. 22-28.
【ヘミングウェイの英語】
尾上政次、速川浩訳、『ヘミングウェイ1』、現代作家シリーズ15、東京:南雲堂、1959年
林原耕三、坂本 和男対訳、『ヘミングウェイ2』現代作家シリーズ51、東京:南雲堂、1972年
倉林秀男、河田英介、『ヘミングウェイで学ぶ英文法』、東京:アスク出版、2019年
倉林秀男、今村楯夫、『ヘミングウェイで学ぶ英文法2』、東京:アスク出版、2019年
※どれも電子書籍版がないので私自身は未読ですが、興味があります。最初の2冊は古くて字が小さいそうですが、定評があるそうです。
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