作品紹介:歴史・時代・伝奇

1.桜兎(さくらうさぎ)・明治悲運奇譚/瑠花(紹介No. 3)

 本来の意味での作品紹介第1弾として、ちょっぴりファンタジー要素も入った、ヒストリカルロマンス『桜兎(さくらうさぎ)・明治悲運奇譚』(瑠花さん作)をご紹介します。



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紹介No. 3 ※創作論・評論の2作も数に入れています


URL:https://kakuyomu.jp/works/16818023212550034591


話数:6(2024/9/24現在)


文字数:27,985文字(2024/9/24現在)


投稿状態:連載中


セルフレイティング:残酷描写有り、暴力描写有、性描写有り

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 この作品を知ったきっかけは、私が今年7月初めに立てた自主企画『そのドロドロ、過剰です⁉︎』(現在は終了)に参加してくださったことからです:


https://kakuyomu.jp/user_events/16818093080425113428


 その企画趣旨にたがわず、主人公2人の愛がもつれて切ない展開です。ちょっぴり私の書いた粗筋で紹介いたします。


【粗筋】

 明治中期、朝鮮半島の日本人街に住む少女三鈴と両班(高麗、李氏朝鮮王朝時代に官職を独占した支配階級)の嫡子ギョヌが恋に落ちる。密かに愛を交わす2人だったが、時節は両国にとって厳しい時代。両国民がお互いに憎み合って蔑み合い、戦争の足音が近づく中、摩訶不思議で不吉な力も2人の関係を妨げようとし、彼らの愛の行方は嵐に翻弄される小舟のように彷徨う。


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 憎み合う環境に身を置いていながら、愛し合ってしまう。切ないですね。そんな恋愛小説、それもヒストリカルでシリアスな展開が私は大好きなんです。


 ただヒストリカルなだけではなく、ちょっぴりホラーっぽいというか(そんな怖いものではありません)、ファンタジーっぽい要素も入ってきています。でも私個人は、そういう要素をあまり重要視せず、純粋にヒストリカルな恋愛小説として楽しんでいます。そうは言っても、小説の舞台は明治時代ですから、人々が今よりずっと迷信深かったのは確かだと思うので、そういう面を上手く使って描写されていると思います。


 タイトルに「悲運」とついていて不穏ですが、三鈴とギョヌがなんとか愛を貫いて最後は結ばれてほしいです。


 更新はゆっくり目ですが、大体定期的に更新してくださっているので、続きを期待できるところもいいです。Web小説は、せっかく気に入って読み始めても佳境に入ったところで続きが投稿されなくなる悲惨なことが多々ありますので……私も作者として自戒したいところです。

 

私のレビューはこちら:

https://kakuyomu.jp/works/16818023212550034591/reviews/16818093080964076344

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