願いはいつか叶うと信じて

雪に閉ざされ、春を失った世界。
主人公のティエラは家を守護する猫セーラスといつ終わるともしれない冬を過ごしていた。
感情すらも凍りついたこの世界で、ティエラはただ一度だけでいいから春の暖かさを、命あふれる光をと望む。
そんな想いと裏腹に世界を覆う冬は力を増して……。

物語の始まりの描写が素敵で、すっと世界に引き込まれていきます。

季節の喪失と共に感情が失われた世界に残された二人の迎える結末は。

ぜひご一読ください。